亀裂?秘密?愛の形(キリリク)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それはリンをまた泣かせるには充分で
丁度仕事から帰宅したクラピカが、庭に座り込んでいるリンの肩を優しく抱いた。
また手紙だった。
「お前という奴は……
こうしていちいち奴の為に泣くのは私に言わせたら浮気の範疇だぞ」
『うう、ごめん……
でもね、そんなんじゃないの。
私を大事にしてくれたあの人が……人間らしくなっていくのが……やっぱり嬉しい……』
愛してるのは貴方だけ
でも、愛してあげられなかったあの人が誰かに愛される日を
いつまでも願ってるの
「わかっている。
だが、早くそんな優しさは捨てて私の為にだけ存在してくれ」
お前の体も心も、未だに欲しいんだ
ラタルに知られたらまた笑われるな
『ずっと私はクラピカだけの為に生きてるよ。
これからも……』
愛の形も様々で
クロロの愛もまた彼なりの形で成就し続けているのだ。
dearリン
元気そうでよかった
息子も随分強くなったそうだな
ヒソカが例の如く美味そうだと呟いていたから気をつけろ
俺は今、発掘の仕事に携わっている
多くの人間と関わりを持ち、慕ってくれる者もできた
最近は飯も食うようになったし
よく眠るようになった
お前の夢はもう全く見ないな
その代わりに、今俺の周りを囲む奴らがよく出て来る
"楽しい"よ
今はただ、こいつらがいつまでも幸せでいればいいと思う
こんな人生も
俺の選択肢にあったとは驚きだ
きっと最初からあったのに見ようとしなかった
お前のお陰だ
ありがとう
俺が変わる事がお前の喜びに変わるなら
いくらでも変わってみせる
楽しみに
またいつか会おう
fromクロロ=ルシルフル
END.
→後書き