素敵レオリオのまき(キリリク)
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『はぁ……気が抜けたらトイレ行きたくなっちゃった!ちょっと待ってて!』
リンは涙を拭いながら、案内に沿ってトイレの方へ走って行った。
メイカはリンの姿が見えなくなったのを確認してから、レオリオに問いただした。
側にクラピカもいたが、あえて目の前で訊いた。
「ねえ、レオリオさん。前から気になってたんだけどリンちゃんの事はどう思ってるの?」
「はぁっ?リン?」
レオリオは意表を突かれた質問に眉をしかめた。
しかしメイカはいたって真剣そのものだ。
「リンちゃんの事、すっごく大事にしてるのわかるわ。どう思ってるの?
……好きなんじゃないの?」
瞳をユラユラ揺らし、切なそうなメイカの顔。
クラピカも黙ってレオリオに視線を向けた。
リンの事を?
んな間抜けな事聞くなよ
あいつは俺にとって……
俺にとって………?
「あいつは……確かに大事だぜ」
聞かれると答えらんねーな
言葉にするなら、どんな存在なんだ?
レオリオはリンの笑顔を思い浮かべながら言葉を探した。
あいつは………
あいつの笑顔は………
レオリオは一度目を閉じてから真っ直ぐにメイカを見た。
そしてゆっくり口を開いた。
「……特別な存在だ。ぶっちゃけあいつの事は可愛いし本当に大事だ。
恋愛感情は全くねぇが、それと同じくらい欠けがえのない仲間だ」
それは少しも嘘のない正直な気持ち。
メイカの機嫌が悪くなるかもと思ったが、何のクッションも置かずにありのまま答えた。
「俺たちの宝なんだ。
すまねぇな」
クラピカはレオリオの言葉を聞いて、ひとり微笑んだ。
メイカは表情を崩さずに黙っていた。
「……つーわけなんだが……怒ったか?」
レオリオが自分より40センチも低いメイカの顔を覗き込んでみる。
「悪ぃな」
「何で謝るのっ」
上げられたメイカの顔は、晴れやかでスッキリとした様子だった。
「大事で特別で宝で。確かに気に食わないけどね!?
リンちゃんはあたしにとっても一番の友達だし!いつか越してやるから今は許すわ」
そう言って小悪魔的な美しい笑顔を作った。
そうね。確かに可愛い
顔で負けてるとは思わないんだけど、なーんか負けるのよね~あのコには
メイカは諦めの溜め息をついた。
するとレオリオが大きな手をメイカの頭に置いてクシャッと撫でた。
「女としてはお前が一番だから心配すんな。
…つーかありがとな。俺みたいなヤツ好いてくれてよ」
ニッと口の端を上げた笑顔がまたメイカのツボをついてキュンとさせる。
「よかったな。お幸せに」
忘れられていたクラピカが、ここぞとばかりに口を挟んだ。
「げっ!!クラピカ、まだいたのかよ!!」
レオリオが赤面して飛びのいた。
「どうやったらそこまで忘れられるのだ。呆れたやつだな」
クラピカがいつものテンションで罵る。
『ごめーん、遅くなって!めっちゃ込んでたし!』
人目もはばからず遠くから大声でリンが手を振った。
エネルギーに溢れた太陽顔負けのその笑顔。
三人はつられて笑顔でリンを迎えた。
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