素敵レオリオのまき(キリリク)
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「レオリオさんっ!私も熱くて食べられない!!」
メイカが眉をしかめながらナプキンで口許を拭う。
「何だよお前、今まで普通に食ってたじゃねーかよ」
「中の方が熱かったの!
火傷しちゃう!」
あまりに分かりやすいメイカの対抗心に、クラピカも、流石のリンも気が付いた。
「しゃーねーなー。んじゃお前もこれ食っとけ」
レオリオが皿を渡すが、リンと同等の対応が待っていた事に不満なメイカは、首を横に振った。
「いらない。これ、冷まして」
「はっ!?」
レオリオが思わず聞き返す。
「フーフーして冷ましてっ!」
苛立たしく声を張り上げて、メイカはパスタの皿をレオリオに押し付けた。
クラピカもリンもフォークを持つ手を止めて、二人のやりとりを見守っている。
「おんまえっ…自分でできるだろーがよ、そんくらい!!」
「じゃあリンちゃんも同じじゃない!自分で冷ませるのにレオリオさんたら!」
自分の名前がハッキリ出た事に、リンの肩がビクッと上がった。
元々正直なコだとは思ってたけど、やっぱすごいな……
リンはドキドキしながら聞いていた。
「レオリオさんはいっつもあたしには厳しくてリンちゃんには甘いんだから!!」
「んな事ねーだろ!?お前にも食えって言ってんじゃねーか!」
「顔が違う!言い方が違う!リンちゃんには優しい~~~!!」
思いきりダダをこねだすメイカ。
「……似てるな」
『え、誰に?』
クラピカは変な既視感を感じてクスッと笑った。
レオリオはいきなりのメイカの我が儘に腹が立ったが、怒鳴ると余計面倒な事になる気がしたので、仕方なく皿を受け取った。
………で!?
これを俺が……フーフーだと~~~~~!!?
「………おいメイカ」
「嫌よ。してよ」
「早く冷めるように混ぜといてやるから俺の食って待っててくれ。頼む」
「…………………」
レオリオの真剣な眼差し。
見つめられるとついつい頭に昇った血が降りていく。
かっ……かっこいい……
「……うん。いいわよ」
頬を染めてメイカが許可を出した。
レオリオはホッと胸を撫で下ろし、自分の皿を代わりに渡した。
一部始終を見ていたリンが、もうだいぶ冷めたドリアの皿をクラピカに渡した。
「……私はしないぞ」
『でも、メイカがしてもらってるんだよ?私たちの方がラブラブなのに』
「すぐに他人と比べるな。冷ますくらい自分でできるだろう!
冷めるまでの間私のを食べるのは構わない。
それで我慢しろ」
『うう…ケチ!』
リンは荒々しくドリアをスプーンで掬って口に放り込んだ。
「食えるではないか。嘘つきめ」
『今冷めたのっ!もう!クラピカのばか!』
メイカはパスタを混ぜるレオリオの横顔を機嫌良さそうに眺めている。
『悔しい……レオリオの方が優しい……』
「ならば私ではなくレオリオにするか?」
クラピカも不機嫌を露にして睨みつける。
『な!!クラピカ私を見捨てる気!?』
「…何故そうなる」
会話が噛み合わずにズコッとクラピカが軽く肩を落とす。
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