面倒な彼女(フリーリク)
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『クラピカにヤキモチ妬いて欲しい』
ある日突然、突拍子もなくリンがそんな事を言い出した。
『どうすれば妬いてくれるの?』
「どうしたのだ、急に…」
また始まった…と、クラピカは少し疲れた表情で一応聞いてみた。
『メイカから電話があったんだ。レオリオが初めて嫉妬してくれたって。
待ち合わせ場所でナンパされてるのを一蹴してくれたって。
さも機嫌良さそうに!
レオリオと最近いい感じだって嬉しそうにさ!』
「…なぜ腹立たしそうに話すのだ」
『だってレオリオがもうすぐメイカのものになっちゃうと思うと嬉しい反面寂しくて!!』
リンは悔しそうに両拳をブンブン振っている。
『は!!てゆーかそんな話じゃなくてクラピカが私にヤキモチ妬いて欲しいって話だよ!!』
「以前キルアがどうとかで揉めただろうが。あれでは満足じゃないのか」
『もっと!!レオリオみたいに「俺の女だ~」なんつってガツーンとさ!!パッションだよ、パッション!!』
いつも以上に熱弁振るう面倒な女、リン。
「レオリオがそんな事を言ったのか!?」
『いや、想像だけど』
…一体何なのだ…
クラピカはハァ…と疲れた溜め息をつく。
「ヤキモチならいつも妬いてるよ」
面倒になって適当な事を述べてみる。
『嘘つき!!』
そしてすぐにバレた。
今日は午後からノストラードが裏で関わっている金融会社の経営状況の様子を見に行く事になっている。
つまりゆっくりできるのは午前中だけ。
できたてのリゾットをテーブルに運んで来ながらも、リンは休まずねだる。
『ヤキモチ妬いて~。束縛は愛情があるからだってメイカゆってたもん!』
「……………」
妬く方の身になってみろ
笑い話じゃないんだぞ
まったく……
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