春がきた(キリリク)
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ノストラードの護衛団に入って10ヶ月。
初めて女の子が面接に来ました。
「初めまして。メイカです。特質系です。
得意技は相手の髪とか体の一部を奪って食べると相手に変身できる事。
相手の能力プラス自分の能力も持ったままなので絶対勝てます!」
面接官であるセンリツとリンの前で自信満々に語るその少女。
色白で目鼻立ちもくっきりしていて小柄な美人。
髪の毛なんかフワフワで触ったら気持ち良さそう……
「再婚したパパに追い出されて就職先を探してたんだけど、あたしってハンターライセンス以外何も資格とか持ってないし、そのへんで汚れそうなバイトとか絶対したくないし。やるならとことん自分を試したいなって思ってここ受けました!
もちろん仕事はちゃんとします。頭は良くないけど体動かすの好きだしっ♡」
……かなりおしゃべりさんだな
私もセンリツもこの部屋に来てからまだ口を開いていないのに
でも強そう。オーラの巡り方が半端じゃないな
「この就職を機に彼氏を作る事が夢です!どうぞ宜しくお願いします!」
───かなり変わった女の子です……(汗)
リンがメイカにあらゆる質問をして、センリツに心音を読んでもらう。
アイコンタクトで彼女が怪しい者ではないとセンリツが知らせた。
能力も実際目の前で見せてもらい、メイカは無事、ノストラードの護衛団に入る事になった。
「へ~リンちゃんって16なんだ?あたしは18!」
『ふ~ん、クラピカと一緒だね!』
「クラピカ!?誰それ!男!?かっこいい!?」
『す~ぅっごいかっこいいよ!!世界一!!でもダメだよ!!クラピカは私のなんだから!』
「なんだ……残念ね。今日見た護衛団の仲間の中には全然かっこいい人いなかったし………もう辞めちゃおうかしら」
『何ゆってんの!ちゃんと真面目にボスを守ってよ?』
「わぁかってるわよぉ~
でも男があんなんだと力も出ない~~男男~~~男を用意しろ~~~」
『あははは!何それ~!!メイカってば面白~い!あはははっ!』
お昼を食べながら休憩室で仲良く喋る二人。
昔から師匠と二人で山暮らしと旅を繰り返していたリン。
同じ年頃の女の子と接する機会はほとんどなかった。
新鮮な会話を楽しみながら、初めての女友達ができた事にリンは喜びを感じていた。
「ねぇリンちゃん~紹介してよ。誰かいい人いない?私ホントに冗談抜きで男いなきゃダメなのよ~」
メイカはソファーに座ったまま綺麗な顔をテーブルに伏せた。
『男ねぇ…』
紅茶をすすりながらリンが呟く。
『年下とかサングラスとかなら………』
少ない心当たりから出てきたのはやはりそこだった。
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