遊園地デートのまき(キリリク)
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そして訪れたのは、最新アトラクション満載のオープンして間もない遊園地、ジズニーランドだ。
『ぎゃああ!!おっき~!!見て、クラピカ!こないだ行ったとこより大きいよ~!!!』
「ああ、ホントだな。(人が多そうだ…はぁ)」
入園料を払ってフリーパスを買い、五人は園内へ入った。
「ゴン、あれ面白そーだぜ!」
「ホントだ、行こう!」
二人ははしゃいでさっさと走り出した。
『あっ…ちょっと待ってよ!私を置いてかないで!』
リンが必死について回る。
「ここはジェットコースターだけでもかなり種類あるからな。どれから行くか迷うぜ」
「それにしても平日なのにこの人の多さ…酔いそうだ……」
レオリオとクラピカが二人で話していると、キルアたちと走って行ったはずのリンがしゅんとして帰って来た。
「どうした?リン」
『……置いてかれた。見失っちゃった……』
「はははっ!あいつらも冷てぇな~。女の子は仲間外れかよ!」
「私達と回ろう」
『だってクラピカ、あんまし乗ってくんないもん……』
「大丈夫だ!俺が付き合ってやるよ!」
『……ホント?』
沈んだ顔をしていたリンが、少し笑顔を取り戻した。
それにしてもキルアもゴンも……やっぱり二人だけがいいんだ。
キルアなんか私の方が早く出会ったのに!!
二人とも嫌いっ(泣)
レオリオとリンは二人でアトラクションを巡り、クラピカは下で待っていた。
精巧にできた恐竜の棲むジャングルをトロッコで回るものや、水上アトラクション、綺麗なプラネタリウムのトンネルの中をゆるやかに落ちるジェットコースター……
そしてあらゆるアトラクションの中でリンが最も喜んだのが、このテーマパークの元会社が作った映画のシリーズものに出てくる八人のプリンセスがいるお城だった。
『うわぁ…プリンセスだ……!綺麗…いいなぁ…』
レオリオの腕にしがみつきながら、リンは溜め息混じりに感嘆を漏らした。
てっきり大はしゃぎで声を張り上げるかと思ったが、意外にも静かに感動していた。
瞳をキラキラ輝かせ、それぞれに美しく飾った八人のプリンセスを、リンはいつまでもいつまでも見つめていた。
何だかんだ言ってもコイツも女だったかーなんて思いながら、微笑ましくリンの横顔を眺めるレオリオ。
すると、リンは高台から手を振るプリンセスを見つめたまま口を開いた。
『ねぇレオリオ。私もね、もうすぐプリンセスになるんだよ』
「ああん?」
突然のリンの夢見がちな台詞に、レオリオをしかめっ面を返した。
「ああ…お前は今でも十分プリンセスだぜ?」
『そうじゃなくて…もうすぐ私もあんな風にドレス着るの。クラピカの隣りで』
「えっ?マジかよ!?式挙げるのか!?」
『うん。クラピカがドレス、作ってくれたんだぁ』
リンの瞳には微かに涙が滲んでいる。
『…私もあのプリンセスみたく綺麗になれるかなぁ…?』
クラピカがくれた、あの白い花たちが咲くドレスを着て………
「ばかやろう。あんなん目じゃねーくらい綺麗になるに決まってんだろ?
お前が一番のプリンセスだよ!俺らにとってはな」
レオリオが親指をピッと立てて頼もしく笑った。
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