遅いバースデー(キリリク)
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『え…ゴン、私そんなにおかしい?』
遠慮なく大爆笑をかますキルアを見て、リンは不安そうに尋ねた。
「そんな事ないよ!すっごく似合ってるよ!」
「ばっ、お前そんなのは優しさじゃねーだろ!?
ちゃんと言ってやれよ!」
「え?俺はホントにかわいいと思うけど…」
『何よキルア!何が変なのか教えてよ!早くしなきゃクラピカ帰って来ちゃう!!』
「あー…いや、変じゃねーよ!はは、完璧!
マジいい!!それで行こう!」
『ちょっとキルア!?(怒)』
と、その時。
駐車場に明かりが見え、クラピカの車の音がした。
『うっわ!!今度こそ帰って来た!!ど、どうしよ…キルア、どうしよう!!』
リンは大慌てで右往左往している。
「ここまで来たらやるしかねーだろ!俺らは隠れてるからバッチリ決めろよ!」
キルアはゴンを引っ張り、奥のクローゼットの中に隠れてしまった。
リンは緊張で足が震えそうになりながらも、意を決して予定通りに床に座った。
車のドアを閉め、玄関に一歩一歩近付く足音が聞こえる。
そして──────
ガチャッ……
「ただい…」
『おかえりなさいませ!
ご主人様っっ!!!!』
「……………」
……ええっ!?
またしても無反応!?
リンはドキドキしながら顔を上げてクラピカを見た。
あ、良かった。ちゃんと本人でした。
でもその顔…
目が点になって口をポカンと開けて、かなりアホ面ですよ?
『クラピカ…
ハッピーバースデー……にゃん』
リンは胃が痛くなりそうな思いを殺して言い切った。
レオリオ……私、やったよ────!! (泣)
クラピカは暫くそのまま固まっていて、その沈黙はリンにとっては地獄だった。
『……あのぅ……ごめんなさい………』
いたたまれなくなったリンが何故か謝り、クローゼットの中ではまたしてもキルアが声を殺して笑っていた。
少しずつ思考回路を繋げてクラピカの頭がハッキリ意識を取り戻す。
「…ハッピーバースデーって…」
ようやく出たのがその一言。
『あ、うん…ホラ…私があんなだったから…お祝いしてなかったし……えへ』
もはや半泣きのリン。
「……で、その格好は?」
ああ…冷静に聞かないで……(泣)
『 " プレゼントは私よ大作戦 " です…』
ぶふ─────っっ!!
我慢の限界に達したキルアが豪快に吹き出した声がクローゼットの中から聞こえた。
「!?誰かいるのか!?」
仕方なく観念した二人が出てくる。
「…ごめんね、クラピカ。どうしてもリンの作戦が気になって…」
「つーかお前、最初にネタばらししてどーすんだよ!ぶははっ!」
「ゴン、キルア!」
『あう~~~助けて~~~もうダメ………』
リンがキルアとゴンにしがみついて泣き出した。
作戦は大失敗。
結果。
喜ぶどころかクラピカは放心してしまいました。
「……とりあえず着替えて来い」
『………やだ』
「リン」
『だってこのランジェリー、2万ジェニーもしたんだよ!?』
「って、金かよ!!」
キルアはまたまた大爆笑。
クラピカは強引にリンの腕を引き、クローゼットの前に連れて行った。
『やだぁ!!着替えないもんっ!!』
「暴れるな!たまには言う事を聞け!」
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