遅いバースデー(キリリク)
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ケーキも焼いた
料理も酒も揃えた
部屋の証明も落として、テーブルにキャンドルもセットした
よし!!
準備オッケー!!
予定通りならもうすぐクラピカが帰ってくるはず
レオリオから教えてもらった " プレゼントは私よ大作戦 " …………
その内容とは────
「まずはランジェリー着て猫耳つけてお出迎えだ!そんで語尾に必ず"にゃん"をつける!!」
『ええっっ!?何それ!どーゆーアレですか!?』
「ばか、男のロマンだよ!!あいつは糞真面目だからそういう店にも行った事ないだろうし、効果テキメンだ!!」
『そういう店って?』
「へ?あ、いや…とにかくやってみろ!
そんで飯食わせる時はもちろん"あ~ん"して、酒も沢山飲ませるんだ。お前もしこたま飲め!
食事が終わったらシャワー浴びるだろ?背中も流してやるんだぜ!
上がったらベットの上に寝かせてマッサージ。
ちゃんと丁寧にやれよ!
そして最後に一言!!これが大事だぞ!!」
『う…うん、待って。メモしてるから…はい、お願いします!』
「 " ……プレゼントなくてごめんね。私をあげるから許して? "
……これだ!!潤んだ瞳で切なそうな表情でこの一言!!
ここまでして落ちない男はいないっ!!」
『ほっ…ホント!?絶対!?』
「おう!!いくら色気の足んねーリンでも、これなら絶対大丈夫だ!!頑張れよ!!」
『色気足りないは余計だけど頑張るよ!!
ありがとうレオリオ!!』
───リンは今まさにそれを実行しようとしていた。
つまりはレオリオにからかわれたのだとも知らずに…………
すっかり日も暮れ、外は真っ暗で月明かりが世界を薄く照らしている。
『クラピカまだかな~』
リンが一人ぼやいていると、玄関に人の気配を感じた。
――──!
帰って来た!!
リンは急いで玄関へ走り、床に座って扉が開くのを待った。
そして────
ガチャッ…
『おかえりなさいませ!ご主人様っっ!!』
よし!!完璧!!
レオリオのアドバイス通りのスタートを切ったぞ!!
…あれ?でも無反応??
リンが深く下げていた頭をゆっくりと上げる。
そして玄関に立つ人物の靴が見えて心臓が凍った。
…………!!!!!!!
なっ!………何で………
『……キルア………
ゴ…………ン………?』
恐る恐る顔を見上げると………
戸惑うゴンの隣りでキルアが声を殺して泣いている。
そりゃあもう腹を抱えて苦しそうに引き笑いしながら……
『なっ、何であんたたちがここに……あっ!しかも今勝手にドア開け……』
「………はっ………くっ………ははっ………
ダメ……ダメだっ………
おま………バカすぎっ………」
キルアが涙をボロボロこぼして爆笑している。
リンのフワフワランジェリーに猫耳姿を見て、膝を叩きながら苦しむキルア。
リンは茫然自失状態。
「だからインターホン押さなきゃダメだって言ったのに………」
「あははははっ!!
ダメだ…ぶふっ…レオリオ………マジ馬鹿すぎ………ははははは!!」
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