ヤキモチ記念日(キリリク)
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天真爛漫な笑顔で、元気良くリンがそう言った。
「…私よりもか?」
ここまで来たら訊かずにはいられなくなり、クラピカは恥を捨てて尋ねた。
ところが…
『そんなバカな!』
決死の言葉を、あっさりと返された。
『キルアの事はホントに大好きだけど、クラピカの事は…大大大大大好きなの!!愛してるの!!』
自分で言いながらリンが顔を真っ赤にしている。
『クラピカいなくちゃ私…生きてけないもん。
だから試験の間クラピカに会えないから、キルアと沢山クラピカの話するの。
…来年からは知ってる人なんていなくなるし…』
しゅん…とリンが沈んでしまう。
クラピカは拍子抜けしてしまった。
いや、冷静に考えれば、あんな事聞かなくてもリンの気持ちはわかっていたのに…
こんなにも愛されている事を…
クラピカは自分の中の思いもよらない一面をかいまみて、呆れながら笑った。
『もしかしてクラピカ…
キルアにヤキモチ妬いてたの?』
台詞の内容の割には真剣な表情でリンが尋ねた。
今更否定するつもりもなく、クラピカは観念したように微笑んだ。
「そうだな。仲が良いから正直気になってしまった」
素直に認め、困ったように笑うクラピカに、リンは思いきり抱きついた。
『クラピカ!私クラピカを愛してるんだよ!クラピカだけだよ!!世界中の誰にも、ヤキモチなんて妬くだけ無駄なんだからね!?』
「ああ、ちゃんとわかった」
クラピカもリンの頭を優しく撫でた。
暫しの休憩を終え、クラピカとリンは二人で仕事に戻る。
『あ~、それにしても嬉しい…クラピカ、私の事好きだったんだね!』
「今更か」
人の通らないノストラードの屋敷の長い廊下を、手を繋ぎながら歩く二人。
お互いに心を確かめあい、晴れやかな気持ちで仲間の元へ向かう。
結局、リンは試験を諦める事にした。
妬いてくれたのは嬉しいけど、クラピカが少しでも嫌ならやめとくよ
(キルアにとって)不本意ながら、今回はキルアのお陰で二人の愛が深まった。
その頃、グリードアイランドから試験の為出てきたキルアは、何も知らずに大きなくしゃみをしていた。
end.
→後書き