レオリオの企み(キリリク)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『レオリオが私を好きってホントに有り得ないな~と思って』
「へ………?」
リンはニヤニヤと横目でレオリオを見つめる。
『誰かに言えって言われたのか、自分で考えたのか知らないけど……もうホント最高だった。
レオリオの……ふふ……あ、愛の告白……ははっ』
また思いだし笑いをしているリン。
レオリオはカーッと恥ずかしくなった。
話を聞かれててバレたんじゃなかった。
途中で、それが演技だとバレたのだ。
自信満々だったレオリオはガクーンと落胆した。
(こんなガキに見破られるとは……………)
しかし、それ以上にかなり安堵した。
リンの返事が嘘だった事を知り、心からホッとした。
あれがもし本当だったなら、大切な友人を二人も同時に失うところだった。
だいたい本当にレオリオはリンに対して一切そんな感情はなかった。
だからドッキリとしてできた事。
(あぁ…馬鹿な事するもんじゃねーな………)
身をもって実感した。
そしてキルアとクラピカとゴンも繁みから出て来た。
『あ!!あはは、やっぱり皆見てたんだ~。
だと思ってたんだよな~。もっと演技続けて驚かせたかった!』
リンの方が悔しがっている。
「つーか途中マジびびったって!本気でこのオッサン選ぶかと思った」
「うん、どうしようかと思ったよ。リン演技の天才だね」
「お前ら~~人の気も知らねぇで~~マジでこっちは心臓止まりそうだったんだぜ!!」
「自分で仕組んだ事だろうに」
『あ、やっぱレオリオの企みだったんだ。レオリオかキルアあたりだと思った』
「あ、ひでー!なんで俺まで!」
「いや、お前もかなり乗り気だったからな!?」
レオリオが突っ込み、キルアはしらばっくれている。
結局騙されたのにリンは怒らなかった。
面白いものが見れて寧ろ得した気分ですらあった。
レオリオはその日の最終便で国に帰って行った。
晴れやかな顔で「また来る」と約束をして。
空港からの帰りの車内でリンはクラピカに尋ねた。
『ねー、クラピカはもし私が本気でレオリオを選んでたらどうした?』
「考えた事もないな」
『でも今日は途中でもしかしたらって思ったでしょ?』
「全く思わなかった」
『嘘~、何で?』
「リンの演技、下手だったからな」
『ええ!?完璧だったでしょ!?みんな騙されてたし!!』
「私にはすぐに演技だとわかったよ。
それにリンが私以外を選ぶはずがない」
『ん?わかんないよ?』
「有り得ないな」
断言するクラピカ。
『なんで?』
「言わせたいのか?」
『うん』
クラピカの余裕の横顔がかっこよくて、顔が緩むリン。
「お前は一生、私から離れる事はできないよ」
『きゃ~~~~~!!!あはは、かっこいい!!大好きっ!!』
リンは運転中のクラピカの腕にしがみついた。
「こら!危ないだろう!」
『やだ~~!!離れられないんだもーん!!』
今日も仲良しの二人。
レオリオの仕組んだドッキリですら、結局は二人の絆を深めるものでしかなかった事を、レオリオは知らないまま帰って行った。
その頃レオリオは、飛行機の中で教科書を開きながら、遊んだ二日間を取り戻す為に猛勉強中だった。
end.
→後書き