レオリオの企み(キリリク)
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レオリオは予想外過ぎるリンのその返事に、二の句が継げずに凍っている。
『…私といてもクラピカはいつも大変な思いばっかりだし…でもまだ今もすっごくクラピカの事好きなんだけど…レオリオも好きだし…それでよければお願いします…』
リンがベンチの上に座ったまま三つ指ついて深々と頭を下げた。
レオリオはどうしていいのかわからずに目が点になっている。
そしてベンチの後ろにチラッと視線を向けると、隠れながら見ていたクラピカと目が合った。
レオリオはいたたまれなくてすぐに視線をそらした。
体中から冷や汗が吹き出してくる。
ええええ……
えっと、あれ?どうすりゃいいんだ?
こうなる事は想定してなかったぜ!?
う………もうネタばらししちまうか?いや、しかし………
これじゃあリンとクラピカの仲を悪くしちまっただけなんじゃ!?
つーかとりあえず返事………
あ────っっ!!
でも何て答えりゃいいんだ!!
「よし、わかった!」ってか?
「いや、やっぱクラピカに悪いし」ってか?
「リンのクラピカに対する想いはそんなもんか」って責めてみっか?
そりゃまずいな…
「クラピカの事をきちんと忘れらんねーなら無理だ」
………………
よし、それで行こう!
「く、クラピカの事を忘れらんねーなら無理だぜ。俺一筋じゃねーとさ!」
声を裏返らせながらレオリオが強気で言った。
すると、下げていた頭を上げてレオリオの顔を見るリン。
その顔は………
なんと、肩を震わせながら涙を瞳一杯に溜めていた。
「のえ~~~~!?」
レオリオはそんなリンの顔を見て飛んで驚いた。
隠れている三人も釘付けになりその状況を見守る。
リンはフルフルと震え、唇を噛み締めて涙を堪えている様子。
レオリオはもうどうしていいのかわからずに逃げ出したい衝動にかられた。
「……な、泣くこたねーだろ………」
『レオリオ……私……私………』
リンがレオリオから顔をそらして口をつぐんだ。
そして───────
『………っくはっ………
ぶふふっ………いやあはははははははははははっっっ!!!!
あははははははは!!』
「!!!!????」
突然、リンが天を仰いで大爆笑し始めた。
顔を真っ赤にして涙をポロポロ流しながらお腹を抱えて足をばたつかせている。
『いやぁ~~~~もぉ~~~~やぁめてぇえへへへはははははひぃ~~~くっ苦しっ………はははっ』
ベンチにバタンと倒れ込んで尚も苦しそうに笑い続けている。
レオリオは茫然としながら、何が何やらわからずに固まっている。
隠れている三人も、当然困惑していた。
「……あいつもしかして……」
「話、聞こえてたんじゃない?ドッキリやるって…」
「いや、その前の様子からそれはないと思うんだが……」
リン以外の全員が戸惑い、困惑していた。
『うふははっ……ごめ、ちょっ……待ってね?お、落ち着くから………ふふ………ふぅ~~~』
リンが何とか体を起こして深呼吸をする。
そしてしばらくの後、笑いが落ち着くと笑顔でレオリオの顔を見た。
「あの~~~………
今のは………何の笑い?」
『ぶふっ………や、やめてよ、笑い再燃しちゃうよ。
も~~~、レオリオが面白い事言い出すから……』
リンがまたクスクス笑い出す。
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