レオリオの企み(キリリク)
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レオリオはいつもと違ってかなり真剣な顔。
うつむいて地面を見たまま口を開かない。
リンは黙ってレオリオの言葉を待った。
公園には他にほとんど人がおらず、鳥達のさえずりや車の音だけが聞こえてくる。
二人の間には長い沈黙が漂った。
そして─────
「…リン。実はずっとお前に聞きたい事があったんだけどよ…」
『?…うん、何?』
そしてまた沈黙。
これはレオリオなりの真剣さをアピールする、間の使い方だった。
『…何か嫌な話なの?』
待ちきれずにリンが尋ねた。
レオリオがゆっくりと顔を上げてリンの瞳を捉える。
「……お前よぉ、俺の事どう思う?」
『う……は?? どうって………』
「嫌いか?」
『え?ああ…ううん、大好きっ!!』
まるで向日葵のようにパァッと笑顔を咲かせるリン。
それを見て少し胸に罪悪感が芽生えたが、それを振り切ってレオリオは続ける。
「それはどういう好きだ?友達としてか?俺は…」
『違うよ!何かもっと大人な感じの好きだよ!』
「へっっ!!?」
思いもしないリンの言葉。
レオリオは思わず抜けた声をあげた。
ベンチの後ろの繁みに隠れていたキルア、ゴン、クラピカも思わず顔を見合わせた。
ま、まさかな………
リンがレオリオを…??
リンは頬を赤く染めて照れている。
『うへへへ…で、なんでそんな事聞くの?』
「え、あの、いや……
でもお前……いや、大人のって……」
『なぁに?その顔。てゆーかレオリオの話ってそれだけ?』
レオリオはハッとして本来の使命(?)を思い出した。
…はは、どうせこいつの事だ
そんな意味は込めてねーはず……
「リン、俺はお前の事を好きなんだ!
本当はハンター試験で出会った時から好きだった。
お前も俺が好きならクラピカより俺にしねーか?
あいつといるより絶対平和に暮らせるぜ」
とうとう予定通りにレオリオがリンに告白した。
繁みの裏ではキルアが笑いを堪えるのに必死で震えている。
「ぶふっ…平和にって…どーゆー口説き文句だよ…」
「キルアってば笑ったら悪いよ」
「しっ!二人とも静かに!悟られるだろう」
なんだかんだ言ってここまで見たらクラピカも続きが気になる様子。
レオリオの真剣な告白を受けたリンの返事は………
『……私も……レオリオが大好き』
「…え"っ……」
そう答えて恥ずかしそうに顔を伏せたリンに、レオリオは言葉を失い固まった。
そしてキルアの笑いも止まり、クラピカとゴンも黙って見守っている。
『でも私、クラピカと結婚しちゃったし……
レオリオがそれでも好きって言ってくれるなら…』
「く……くれるなら……?」
『クラピカと別れてレオリオについていく』
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