レオリオの企み(キリリク)
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一行はリンがフロントで聞いて来たレストランを訪れた。
まだ昼前だったが、中は既に多くの客で賑わい、リンたちはギリギリ1つだけ空いていた六人用の席に通された。
『さすが有名レストラン!よかったね、待つ事になんなくて。お腹減ったな~何食べよ?』
「全部美味しそうだね!
俺はハンバーグにしようかな」
『私はトマトクリームパスタ!!』
はしゃぐリンとゴンをよそに、レオリオがそわそわしている。
「おいオッサン、普通にしてないと怪しまれるぜ」
キルアが小声で注意する。
クラピカはずっと眉間に皺を刻んでいる。
『ね、どーしたの?クラピカ怒ってる?』
リンが心配そうに隣りのクラピカの顔を覗き込む。
「…いや、怒ってなどいない。大丈夫だ」
クラピカは何とか笑顔を作ってリンに向けた。
(……すげぇな、リン。あの頑固なクラピカをいとも簡単に笑顔に変えちまうとは…)
(ホント見せ付けてくれるよな)
レオリオとキルア、テレパシーの会話。
暫くして運ばれて来た料理は、見た目も味も一流で、皆あっという間にたいらげた。
『美味しかったね!』
「うん、場所覚えててまた来ようね!」
『そうだね!!やったぁ!』
相変わらず無邪気な二人の笑顔。
そしてレストランから出ると真っ先に車に乗り込もうとしたリンに、レオリオが声をかけた。
「おいリン!」
『ん?何?』
リンが足を止め、振り返る。
「ちょっと二人で散歩でもしねーか?話があるんだが」
『話?いいよ!』
即OK。
レオリオはわくわくドキドキしながら先に歩きだした。
背中を向けた裏では、嫌な笑いを浮かべている。
『じゃ、そういう事だからみんなはどこかでちょっと待っててね』
そう言い残して、リンはレオリオの元へ走って行った。
レストランの駐車場に残された三人。
「…もちろん追うだろ?近くで聞かなきゃ意味ないし」
「…私はやめておく」
「俺も」
「でもリンがレオリオを選ばないとは限らないだろ?あいつレオリオ大好きだし」
「好きは好きでもそれは重ための友愛にすぎない」
「そーやって余裕ぶっこいてると知らないよ?
そういう奴が裏切られて痛い目見たりすんだぜ」
「それは私ではなくリンを愚弄しているな。あいつはそういう人間ではない」
何を言っても応じないクラピカ。
説得するのも面倒になったキルアは、無理矢理二人の腕を掴んで歩き出した。
「いいから行くぞ!ここまで来たらレオリオが豪快に振られたとこを指さして笑ってやろうぜ!」
キルアに引っ張られながら呆れていたが、クラピカとゴンは抵抗まではしなかった。
行けば済むならと内心諦めたのだ。
リンとレオリオは街中にある大きな公園に着いて、ベンチに並んで腰を下ろした。
『んで、話って何?いい話?』
リンはニコニコ機嫌良さげにレオリオの方を見ている。
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