ヤキモチ記念日(キリリク)
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『クラピカ……まだ怒ってる…?』
泣き腫らした真っ赤な目で、クラピカの顔を覗き込むリン。
「…いや…怒ってはいない」
クラピカは冷静になり、少し胸が痛んだ。
自分の中の勝手で幼稚な感情のまま、リンに当たってしまった事に、今更ながら罪悪感が湧いてきた。
『ごめん…なさい。私、ハンター試験、今年は諦めるから。
だから…怒んないでね』
ソワソワと気まずそうにしながらリンが言った。
クラピカはリンの手を引き、自分の隣りに座らせ、しっかりと向き合った。
「さっきは怒鳴ったりして悪かった。
試験…受けたいなら受けてくればいい。
だが約束しろ。不合格になっても、命だけは持って帰ってくると」
『クラピカ…いいの?』
クラピカは微かに微笑み頷く。
そして少し考え込んだ後、思いきって聞いてみた。
「リン…お前にとってキルアはどんな存在なんだ?」
『ん?』
リンがキョトンとした顔で聞き返した。
『え、キルア?キルアが私にとって…?』
クラピカはもどかしくなり、睨むようにしてリンを見ながらまた頷く。
『どんな存在…
大事な存在…とか?そういう事を聞いてるの?』
「具体的にだ」
リンはイマイチわからないといった表情で考えた。
『キルア…キルア…
キルアは…いなくちゃなんない存在…
可愛くて、頼りになって、実は優しくて…
私の事、一番わかってくれてる理解者…かな?』
リンの丁寧な回答に、クラピカは余計行かせたくなくなった。
" 大事な友達 "
" 可愛い弟 "
そんな答えを予想していたのに…
「キルアが好きなのか?」
思わず口をついて出た台詞。
リンの答えは…
『大好き!!』
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