レオリオの企み(キリリク)
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「リンにドッキリを仕掛けてみよーぜ!」
「「……ドッキリ~~!!?」」
非常に嬉しそうな顔で発表されたレオリオの提案。
キルアとゴンは身を乗り出して聞き返した。
「ダメに決まってるだろう」
クラピカは声に怒りマークをいくつも込めて、レオリオを睨みつけた。
それはまるでそこだけ氷河期が訪れたような氷のように冷たい視線。
レオリオが一瞬たじろいだ。
「だいたいリンの一体何を見たいのだ。驚く姿か?泣き顔か?
そんなのお前達も何度も見てきて今更珍しくもなかろう」
う………確かに
何の信念もなく言ってみた提案だった為、レオリオの気持ちはすぐに揺らぐ。
「…でもそれはやり方次第だぜ。俺はちょっと興味あるなー」
そこに意外にもキルアから助け船が。
「え~?可哀想じゃない?」
「早めにネタばらしすれば問題ねーよ!シャレの利くやつでさ!」
「許さん。リンで遊ぶなと昨日も言ったばかりではないか!」
クラピカが声を張ると、レオリオは予想外にも顔の前で手を合わせて頭を下げた。
「なぁ頼むっ!!せっかく遥々こんな遠いとこまで来たんだし、一個位頼みを聞いてくれよ!!
いい事思いついたんだ!すっげー試してみたいんだよ!!」
一同びっくり。
クラピカも迫力に圧倒されて驚いている。
「……一体何だ、試してみたい事とは……」
レオリオは顔を上げて答えた。
「リンに俺が愛の告白をした時の、あいつの反応を」
「却下」
クラピカ、即答です。
しかし、レオリオだけではなくキルアもそれには興味深々。
「いいじゃんそれ!!
あいつの反応すっげー楽しみ!!どんな風に断るか賭けようぜ!!」
「あ!てめ、断るって断言すんな!!もしかしたらクラピカを捨てて俺に乗り換えるかもしんねーだろっ!!」
「それだけは有り得んな」
「うるせえクラピカ!!
そこまで言うなら試してみよーじゃねーか!!」
「好きでもない女にわざわざ振られに行くとはご苦労な事だ」
「が~~~~!!ムカツク!!リンの奴、こんな奴のどこが好きなんだっ!!」
憤慨してジタバタ喚くレオリオ。
「おいゴン、お前もリンに告ってみろよ!後はお前だけだぜ!」
「え~~~~?俺はやめとくよ。何か悪いし…」
「へ?つーかキルア、お前はもうリンに告ったのか?」
あ………
キルアがしまったという表情。
よりによってこいつにバラしてしまうとは………
「あ~~~~!!お前、リンの事マジで好きだったのかよ!!うっわ~~しかも告ったって…あんなにクラピカクラピカ言ってた奴に、勇気あんな~お前!!」
「~~~あ~も~うっせーなっ!いいだろ!終わった事だよ!」
だんだんと盛り上がってきたこの話。
止めるクラピカの言葉も聞かずに、レオリオとキルアは打ち合わせを始めた。
そこへ、丁度リンが帰って来た。
『ただいま!聞いて来たよ。この窓から見えるあの赤い屋根のレストラン、有名なんだって。
………みんな、どうかしたの?』
明らかに不自然な皆の笑顔。
クラピカだけは一人不機嫌そうにムスッとしている。
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