五人で初飲み会(キリリク)
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やれやれといった様子で、リンの寝ている傍へやってきたクラピカ。
「どうした?頭が痛いのか?」
『もっとこっち来て』
おいでおいでと手招きするリン。
クラピカは呼ばれるがまま近くに寄り、リンの額に手をあてた。
「水に当たっていたから冷たくて気持ちいいだろう」
そう言ってクラピカが優しく微笑む。
リンはその手を引っ張り、クラピカを自分の胸に抱き寄せた。
『クラピカ好き。だ~ぁいだ~ぁいすきぃ~~』
クラピカの髪をよしよしと撫でながら愛の告白。
その顔を見れば頬をポーッと紅色に染め、目は赤く潤んでいる。
今まで見たリンの中で、一番色香の濃い姿。
「…キルアとゴンが帰ってくるぞ」
『やん。ちょっとだけ~』
"やん"ってお前……
クラピカは頭を抱える。
そしてトドメの一言。
『………チューしたい』
「……………」
いくら何でもそんな姿でそんな事を言われては、さすがのクラピカも我慢ができるわけはない。
一瞬躊躇ったが、誘われるままリンにキスを落とした。
リンはそのままクラピカの首に手を回し、自分から深く口付けた。
「っ」
思わず声が漏れるクラピカ。
酔っているとはいえ、こんなに積極的になられると、まるで人が変わったようで戸惑ってしまう。
だいたいこのままリンに触れ続ければ、自分に歯止めがきかなくなる。
「…リン、待て…
本当に…キルアとゴンが…」
と、その時。
クラピカの携帯にゴンから着信が入った。
「あ、クラピカ?今ホテルに着いたんだけど、レオリオを部屋まで送ってきたらキルアまで眠っちゃってさ、だから俺たちもこのままこっちに泊まるから!
リンにごめんって言っといて!」
ゴンが申し訳なさそうに謝った。
「ああ、伝えておくよ。大変だったな、ゴン。お前もゆっくり休むといい」
そう言って電話を切り、静かになったリンの方を見ると、案の定スヤスヤと寝息を立てて眠っている。
微かに笑みを浮かべながら、とても幸せそうに…
その顔を見て、クラピカはホッと溜め息をつき、リンをソファーからベットに移してゆっくり寝顔を眺めた。
あどけないのに大人っぽくもあり、だけどまだまだ少女だ
出会ってから一年半…
まだまだ知らないリンがたくさんいる
その新たな一面に、たまにドキッとさせられる
随分綺麗になったな
さっきのように誘われては、もう私の方が負けてしまう
この先お前がどんな女性になっていくのか
それを見るのが楽しみだ
「ゆっくりおやすみ……リン」
眠るリンを抱き締めて、クラピカも静かに眠りについた。
二人は同じ温もりを感じ、今日も満天の星空の下で同じ夢を見るのだった。
end.
→後書き