五人で初飲み会(キリリク)
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「んな事言って、リンが心配なだけだろ?大丈夫だって!リンが無理って言ったらすぐやめるから」
『アルコール90!?面白そうだね、それ!やるやる!!それなら酔えるかも!』
リンは好奇心に満ちた顔でスピリタスの瓶を見つめながら言った。
「よせ。その小さなグラス一杯飲んだだけで倒れる者もいるんだぞ」
『倒れたら優しく介抱してね』
「だってさ。頑張れクラピカ」
クラピカの言葉に全く耳を貸さない二人。
クラピカは溜め息を漏らして呆れかえった。
そして勝負が始まる。
「ただ飲むだけじゃつまんないからゲームをして負けた方が飲むわけ。
最初はそーだな、古今東西」
『おっけー』
二人はゲームを始めた。
お互いに何度か負けてそれぞれ七回位飲んだ頃にはゲーム内容もかなり雑になり、コインの裏表で決めたり、末にはジャンケンであっという間に勝敗を決する状態になっていた。
キルアの額には汗が滲み、暑そうに手で扇いでいる。
さすがに顔も赤い。
リンも顔は赤いが、目も言葉もしっかりしている。
多少テンションが高いくらいだ。
こりゃ予想以上に手強いな…
キルアは焦り始めていた。
「…ねぇあのさ、レオリオが泊まるホテルってどこ?」
「この家の前の一本道を行けば大通りにぶつかる。その交差点を右に行ったところにあるメインホテルだ」
『そんな事聞いてどーすんの?』
「もっと思いきり勝負するために面倒な用事を先に済ませてくるわ」
「あ、じゃあ俺も行くよ!」
二人はレオリオを抱えてホテルに連れて行った。
部屋にはいつも通りクラピカとリンの二人だけになり、リンは今のうちにとテーブルの上を片付けようとした。
そして席を立った瞬間…
クラ~………
目の前の景色がクルクルと回り始めた。
『わぁ!?あれれ??』
おっとっと…と、ヨロヨロ斜めに歩き出したリンを見て、クラピカがとっさに腕を掴んだ。
「言わんこっちゃない!大丈夫か?」
リンはその場に尻もちをついてしまった。
『え~?なんで??今まで平気だったのに…
うわ、地面が回ってる…た、楽しい……』
いや、気持ち悪い……
何故いきなり!?
「片付けは私がする。横になっていろ」
クラピカがリンを抱きかかえてソファーに寝かせる。
『クラピカ…ごめんなさ…っ』
言葉を遮るかのように、クラピカの唇がリンの唇を塞いだ。
そして黙ってまたテーブルの方へ行き、片付け始めた。
リンの火照った顔が余計に熱くなる。
手際良く空いた皿を下げ、それを丁寧且つ素早く洗いあげていくクラピカ。
あ~も~………好き!
何だか今いつもよりもっと伝えたいな
あの背中にギューッて抱きついて思いきり好きって言いたい
何だろう、この気持ち…
酔ってるからかな…?
たくさんたくさん、クラピカに触りたいな~!!
…でも起き上がれにゃい…
『クラピカ……』
クラピカが水道の栓をキュッと閉めてタオルで手を拭きながら振り返る。
「どうした?気分が悪いのか?」
『うん…ちょっと来て』
「待っていろ、今洗面器を」
『吐かないから!ちょっと来てよ~!!』
ジタバタと手足をばたつかせながらリンが大声でクラピカを呼ぶ。
『ク~ラ~ピ~カ~!!』
「わかったから大きな声を出すな!」
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