五人で初飲み会(キリリク)
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飲み始めてから一時間が経過。
レオリオの持ってきた焼酎はとっくになくなっていた。
1.8リットルの半分以上をリンは一人で飲み干した。
片やゴンは、酒など少ししか飲まなかったのに、顔を赤くしてアクビばかりしている。
キルアも酒を飲む振りをしてジュースばかり飲んでいた。
クラピカは自分のペースで好きなワインを飲みながら、次第に白熱してくるレオリオとリンの勝負を楽しく眺めていた。
最初はどうなる事かと思ったが…
これは圧勝だな
「おーいオッサン、もう負けを認めたら?」
「誰が!?俺はずぇんぜん酔っぱらってなんかねー!!」
耳まで真っ赤にし、明らかに目が据わっている。口も回らなくなってきた。
それに比べて…
『大丈夫だよね?レオリオめっちゃ強いな~!こりゃ私負けかな』
ペースも落とす事なく、余裕のリン。
ほのかに頬をピンク色に染めているだけ。
「おぉ!?そうか?
いや、お前もガキにしちゃあよくやった方だけどよ、まだほら、なんせガキなんだから!
この辺でやめとけ?な?」
『たははは!そうだね!じゃあ今日は私の負けって事で!』
クスクス笑いながら、リンはワイングラスを置いた。
レオリオは「ぃよっしゃ~!!」と叫びながら拳を突き上げ、そのままバターンと椅子ごと後ろに倒れた。
そしてそのまま大イビキをかき始めた。
「あーあ最悪。こりゃ朝まで起きねーな」
「ホテルを予約したと言っていたが、連絡をせねばならんな」
「いいよ。教えてくれれば俺らが運ぶから。
どーせこの家ベット1つしかねーし!」
キルアがいつもの如く意地悪く笑った。
「しかしレオリオの奴、飲みに走って飯残してんじゃん」
『あ、いいよ。タッパーに詰めて鞄に入れといてあげよう』
リンはそう言って台所に立ち、テキパキとおかずを皿からタッパーに移し変える。
ゴンとキルアはその意外と家庭的な姿を、感心しながら見つめる。
「明日は多分二日酔いだろうから油ものは避けた方がいいだろうな」
『あそっか。だね』
クラピカも並んで立ち、作業を手伝った。
レオリオをソファーに運び、残った四人で飲み直す。
「それにしても何でリンはそんなにお酒強いんだろうね?俺なんか全然もたないな~」
「ゴンの歳ならそれが普通だ」
『てゆーか私も酔ってはいるんだろうけど顔がちょっと熱くなるだけで意識はハッキリしてるんだよね。一度位はレオリオみたいに酔っぱらってみたいな』
その言葉を聞いて、何を思いついたかキルアは突然席を立った。
「キルアどこ行くの?」
「すぐ帰ってくるよ」
キルアは一人家を出ていき、本当にすぐに帰ってきた。
手には買い物袋を下げている。
『な、何それ?』
嫌な予感。
キルアがニヤニヤしながら取り出したその中身とは────
「小さいグラスも買ってきた。リン、スピリタスで俺と勝負しようぜ」
『…スピリ…タス?』
それを聞いたクラピカが、割って入ってキルアを止めた。
「スピリタスとはアルコール90%以上の最高にキツイ酒だ。
キルア、お前はまだ13歳だろう。成長期の体に悪い。やめておけ」
クラピカがキルアの手から瓶を取り上げようとしたが、キルアはサッと避けた。
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