五人で初飲み会(キリリク)
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「なんだぁ?強いなんて自慢しながら本当はビビってんのか!?」
レオリオがリンを挑発する。
『なーにーをー!?
そんな事ないもん!!
よし!その勝負、受けましょう!!』
単純なリンはレオリオの思惑通りに挑発に乗った。
「やめろリン。レオリオも、リンで遊ぶのはよせ」
「お?大事な妻が心配ってか!?
俺は至って本気だぜ!!
男なら強者に挑んでこそ本物だろーが!」
「強者って…年下の女相手に情けなくねーのかよ…」
呆れながら突っ込むキルア。
『うははは、やぁだぁ~妻だって~どうしよクラピカ~初めて妻とか言われちゃった~ぁ』
レオリオの何気ない一言を拾って顔を緩ませながらクラピカをバシバシ叩くリン。
「…っ痛い!よさないか全く…」
『私クラピカの妻なんだね~!妻!きゃ~!!
めちゃめちゃ嬉しいんだけど~!!やははは!』
いつまでもキャッキャと喜ぶリンの顔を見て不愉快になったキルアがテーブルを叩いた。
「ちくしょ、こーなったら俺も参加するぜ!おい、ゴン!お前も入れよ!」
「え~?でも俺達まだ13だよ?ダメだって!!」
「んなもん関係ねーって!他人に迷惑かけなきゃいいんだよ!!」
「…………」
そんな四人のやりとりを見ていて、流石のクラピカももうどうでもよくなってきた。
レオリオが鼻唄を歌いながら五つのグラスに焼酎を注ぎ込む。
「お嬢さん、飲み方は?」
『ロック』
「お?無理すんなよ!水割りでもいいんだぜ」
『舐めないでくれたまえ!』
そう言いながらリンは注ぎ込まれる焼酎に顔を近付けて香りをかいだ。
う…甘いようでキツそうな匂い…
ま、負ける気はしないけど
「それじゃ改めて、キルアとゴンのアルコールデビューを祝しまして…乾杯!」
五つのグラスが合わさり、カチーンと涼しい音が部屋に響く。
「別に初めてじゃねーけど」
「俺も。でも本格的に飲むのは初めて」
リンとクラピカは焼酎を一口すすって目を見合わせた。
クラピカの感想は…
「香りはいいが少しきついな。甘い風味の後に独特の苦味が残る」
「うっわ、からっ!!
俺もういらねー!コーラ飲む!!」
キルアは一口飲んだらグラスをテーブルに置いてジュースで口直しをしている。
「俺は結構平気だけど…
やっぱコーラの方がいいかな」
「あーそーかよ!揃いも揃ってこの貴重な酒の価値がわかんねーとはな!
全くこれだから凡人はよ~!!」
この日に飲むために高いお金を出して買った酒を皆に気に入ってもらえず、ふてくされながら手酌酒をきめこむレオリオ。
すると、テーブルの向かいから空のグラスがサッと差し出された。
『これすっごく美味しい!!もう一杯!!』
キラキラと瞳を輝かせながら口を拭うリンの姿。
一同は驚いて視線をリンに集中させた。
「お、おい…本当に大丈夫なのか?」
信じられないと言わんばかりの表情で、心配そうに尋ねるクラピカ。
『ん?何が??』
「何がって…コレ激マズだろ!!」
「不味いっていうかキツイよね」
皆が口々にリンに意見する。
ただ一人、レオリオを除いては…
「リン~!!やっぱお前はわかってくれたか!!よし、飲め!さぁ飲め!ドンドン飲め!!」
大喜びのレオリオがダバダバと溢れんばかりに焼酎を注ぎ込み、グラスをリンに渡す。
それを美味しそうに味わいながら飲むリン。
皆は息を飲んでその姿を見守っていた。
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