聖なる夜の…ー後編ー
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またもやデジャヴ。
お世辞にも大きいとは言えない胸を無理矢理寄せて、それも自然な流れに見せる事ができていない、得意げな顔。
明らかに狙っている。
『はいっ、あ~~~~~ん!』
クラピカは微かにムッと眉をしかめた。
この程度で喜ぶ男だと思われているとは、心外だ
ドキドキなど絶対にしてやるものか
「ああ。ありがとう」
差し出されたフォークをその手ごとギュッと握り、口に運ぶ。
冷たいリンの手。
さぞやクラピカの手が温かく感じたに違いない。
瞬間、カッと真っ赤に染まる頬。
たじろぐリンに、ふと心の中に沸き上がる高揚感。
仕掛けてくる相手を逆に捕らえる、そんな駆け引きにも似た感覚。
クラピカは楽しくなり、耳元に口を寄せ
「ありがとう、美味い」
わざと息のかかるように囁いてやった。
すると
ギュウッ……
いきなり首に腕を回され、力一杯抱きしめられた。
「んぐっ……リン!?」
『かっ………………………………こよすぎるっ……!!』
無我夢中でぶちゅ~~~っと音を立て、首筋を吸われる。
「んあっ…く」
ぞわわわわっ!!
クラピカの全身が鳥肌に包まれる。
堪らず突き飛ばすようにしてリンを引きはがすと、リンも真っ赤な顔でハッとしたように『あ、ごめん!』と謝罪した。
僅かに息を上がらせ、クラピカは首筋を押さえながらリンを悔しそうに睨んだ。
油断した
狙って色々仕掛けられる分には負ける気はしない
が
この娘のやっかいなのは、この天然振りだった
素で来られるのが1番きつい
『ご、ごめん急に!!つい!はい!改めますんで!!』
「……いや……」
『気を取り直して続きいきましょう!最高のクリスマス!』
「………」
これは大変だ。
敵は大層張り切っている。
最高のクリスマス?
満足させる?
この上、一体何を企てているんだ!?
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