聖なる夜の…ー前編ー
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《さぁ、それでは彼女達はそれぞれ右手を出して下さい!》
事前に右手には指輪を嵌めていないカップルを厳選されていた。
出された5つの手を、ナンバー順に彼氏が吟味していき、彼女の手だと思う番号を一斉に挙げて答える。
信じているとはいえ、リンはソワソワと落ち着かない気持ちでいた。
《おーっとォ!!1番、3番、5番、4番、2番……これは簡単すぎたのか!?綺麗に分かれました!
さぁ、正確を見てみましょう!
オープンザドアーズ!》
く……クラピカ~~!!
リンはひたすら祈るしかない。
手を出していた仕切り板を、アシスタントがゆっくりと前に倒した。
隔たりがなくなり、プラカードを上げた彼氏達とご対面。
すると………
『クラピカぁっ!やっぱりわかってくれたんだね!』
喜びの声を上げたのはリンだけで、残りの女性達は何と全員不正解に怒りをあらわにしていた。
「こんなもの、クイズにならない」
と、クラピカはつまらなそうに毒づいた。
《正解した1番のカップルはまず10ポイント獲得です!
それでは次に参りましょう!》
その後もまだまだクイズは続いた。
「初めてのデートの場所」、「お互いの好物・嫌いな物」、「相手が今1番欲しがっている物」……
《おっと!1番の彼氏!
彼女が1番欲しい物という質問に対して無回答ですが!?》
「あ…いや…私だけいればいいと、いつも言われているからなのだが……」
クラピカの答えに会場から「キャー!」と興奮する女性達の声が上がる。
逆に男性達からは「このナルシストめ」というような白けた空気が。
しかし
《じゃあ正解を!》という合図で出されたリンのフリップに、「クラピカがいればそれで(はぁと)」などと書かれていたので、ブーイングを起こす事もできなかった。
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