彼氏・キルア・24時ー前編ー
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一瞬、キルアの瞳が陰った。
傷付けた、と、すぐにわかった。
『あっごめん!!』
「……そろそろ街に行くか。腹も減ったし、軽く何かつまもうぜ」
キルアはリンの言葉を流し、何事もなかったかのように立ち上がって車に向かった。
『キルア……』
どうしよう、私……なんであそこで……
手を叩く事ないじゃん!
車に荷物を積んだ後、リンが乗る助手席側で手を貸す準備をして待つキルア。
「はい、乗って」
『ごめん、キルア!私……つい緊張しちゃって!』
「わかってるって。とにかく乗って」
あう……ホントにわかってんのかな
そんな冷静に流されても……
腑に落ちないながら、キルアにまたエスコートされて車に乗る。
キルアの運転は優しい。
静かに発進すると、気をつけて気をつけて確認しながら道を走る。
「あのさ」
『はいっっ!!?』
何気に呼びかけたのに、何事かと思うくらい元気のいい返事が来る。
「……まだ緊張してんの?てか何で緊張するか自分でわかってる?」
呆れながら、少し責める感じで問い掛けられた。
『なんでって……キルアが触るから……』
「変な言い方すんなよ!セクハラしたみてーだろ!」
大不納得な言葉に思いきりツッコミを入れた後、キルアは小さく溜め息をついた。
「…つまりさ、リンは俺が好きなんだよ」
『それはないっ!!』
こちらも大不納得な言葉を盛大に否定。
「落ち着けよ。つまりさ、好きってまではいかなくても俺を男として意識してんだって、リンは」
『そ、そーかな!?でも私が好きなのはクラピカだもん!』
「それは置いといて。俺がこうしてさ……」
言いながらリンの手を握る。
『ちょ!!』
「ほら赤くなる。心臓ドキドキしてるだろ?しかも嫌じゃない」
『うっ………』
「はい決定ー。リンは俺が好き。俺達両想い」
ガ――――――ン!!!
リンは大ショックで開いた口が塞がらない。
『ほ……ホントにそうなのかな……?』
「決定だろ」
『じゃあ……私の2番目に好きなのってキルア?』
「2番とか言うな!萎える!」
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