クリスマス2009
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一杯目は互いに無表情を装い、二杯目も何事もなく過ぎた。
三杯目の前に「ゲームでもするか」とキルアに誘われたが、クラピカは断った。
「リンちゃん、止めなくていいの?」
「顔真っ赤だね」
メイカとゴンが本当に心配するほど、クラピカは様子が違っていた。
目がトローンとして潤みきっている。
声を出すのも辛いのか、リンやラタルの言葉に無言の返事が増えてきた。
『クラピカ……大丈夫?』
コクリ。
と頷く。
と、次の瞬間。
「ヒック」
可愛いしゃっくりに、皆が一斉にクラピカを見た。
「ヒック……ふふ……」
わ、笑った!!
酔ってる!?酔ってるの!?
『ちょっ……大丈夫!?
一応洗面器持ってく…』
ガシッ
立ち上がったリンの腕をクラピカが掴み、引き止めた。
「どこに行く?」
『ええっ?だからバスルー』
「行くな」
皆の前でギュッとその胸元に顔を埋める。
『な、なにーっ』
「行くな、淋しい」
ウルウル潤んだ瞳で悩ましげに見上げてくるクラピカに、リンは鼻血寸前。
な、何ーっ!?この素敵な生き物はぁぁ!!?
『酔ってる……よね?』
「酔ってないっ!お前じゃあるまいし!」
プリプリと頬を膨らましているその姿。
酔ってる……完璧に酔ってる――――!!
「好きだ、リン」
自分も立ち上がると、堂々とリンにキスをした。
「ああっ!てめっ!」
今更ながら、やはりキルアは憤慨。
結婚式が最初で最後と思っていたこのシーンが再び。
「父さーん…」
ラタルは頭を抱えてガックリと肩を落とす。
「きゃあうらやましい~、ヒューヒュー!」
メイカは大はしゃぎ。
「ははは……クラピカって酔うと変わるね」
明日のクラピカの後悔振りを想像しながらゴンは苦笑い。
『くくくくクラピカ………』
「眠い」
『よしっ、寝なさい、今日はもう寝なさい、それがいいっ』
さすがのリンも茹でた顔で、ロボットのようにギクシャクしながら動揺丸出し。
「いやだ…お前と一緒でなければ」
『わぁぁぁんっ!!』
嬉しすぎるのと可愛すぎるのと恥ずかしすぎるのがあいまって叫びを上げるリン。
「てめぇ、クラピカ!まだ勝負はついてねーだろ!?」
「無理、飲めない、負けた、寝る」
おやすみ~と残して、クラピカはリンの腕を引き二階に消えた。
『ご、ごめんなさぁぁぁぁい!!みんなぁぁ…』
…………
「「……………」」
シーンと静まり返るリビング。
「キルア、俺と勝負するか?」
「萎えたわ!(怒)」
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