クリスマス2009
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しばらく経って、揃ってリビングに降りると、キルアとレオリオとラタルの飲み比べが始まっていた。
「おぉ、リン!お前も参加してくんなきゃ勝てるもんも勝てねーよ!」
既にへべれげなレオリオがリンの腕を掴んで自分の隣に無理矢理座らせた。
『え、チーム戦!?じゃあレオリオと組むのやだ!』
「大丈夫、個人戦。レオリオが判別できなくなってるだけ」
「なんだとラタル、未成年のくせにコノヤロー!」
「いや、オッサンがラタルに宣戦布告したんだろ」
ぐだぐだなテンション。
(厳密に言うと一人だが)
そのまま二~三杯焼酎をあおり、レオリオはそのままテーブルに突っ伏してイビキをかき出した。
「……あーあ、早かったわぁ」
メイカがつまらなそうに寝顔を小突く。
「まぁ、予想の範囲内だな」
「ああ」
キルアとラタルが改めて乾杯を交わす。
『じゃあ私とキルアとラタルの対決だっ』
「望むところだ」
「クラピカも参加しろよ」
キルアがギラリと睨むと、あっさり首を振られた。
「私は止めておく。リンの介抱が待っているからな」
『ええっ!?負けないってば、こんな奴らに!』
「こんな奴らとは何だ、息子に向かって」
家庭内三つ巴。
火花散る中でキルアが尚もクラピカに噛み付く。
「逃げるのか?俺に負けるのが怖いんだろ」
「挑発なら無駄だ」
「賭けようぜ」
キルアのその一言に、クラピカの眉が動いた。
「賭ける?何を」
「リン」
「やはりか…馬鹿馬鹿しい」
「逃げるなら逃げれば?認められたと思ってやっていいんだぜ、口実でも」
「…………」
ヒュ~……………
冷たい空気が通り過ぎる。
内心は必死なキルアの挑発に、クラピカは漸くやる気を起こした。
「面白い。お前が勝ったらどうする気だ?」
「リンと離婚しろ」
「無理だ」
「なら勝てよ」
強気なキルアの発言に、クラピカは冷たい視線を返したまま。
「……ならば私が勝った時、お前はリンを永久に諦めろ」
「優しいじゃん、二度と会うなって言わなくていいの?」
飲んだ勢いに任せてキルアは言いたい事を吐き出した。
クラピカは冷静だった。
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