クリスマス2009
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「ねぇゴン、次はいつ会えるの?今日はクリスマスなのよ!」
「あー……うん、今日はとりあえず無理かな」
クリスマス・イヴ。
ヒソカから今滞在中だという街の大きなイルミネーションツリーの写メが送られてきて、それに返信を返そうと携帯を触っていたら、掛かってきた電話をうっかり取ってしまってこんな事に。
「何でちっとも会いに来てくれないの?ゴンも私を好きって言ったじゃない!」
「うん、好きだよ」
「じゃあクリスマスくらい会いに来てよ!」
「ごめん、でも今日は本当に無理なんだ。
友達の家に呼ばれてるから」
「友達って誰!?女?」
「んー、女といえば女もいるけど」
「まさか好きなの、その女の事っ」
「うん、好きだよ」
「はぁ!?」
私を好きかと問われた時と全く同じ返答をするゴン。
その後は散々罵られ、なじられ、最後は「死ね」の一言で締め括られて一方的に切られた。
「………はぁ……」
頬をかいて苦笑いを漏らし、ゴンは何の名残惜しさもなく携帯を閉じた。
彼女は仕事の為に訪れた国で知り合ったハンター仲間だった。
「好き」と言われて何の気なしに「俺も」と返した。
それは彼女にとっては恋人の契りだったらしい。
そんなつもりは微塵もなかったのに。
傷付けたのはわかっていても終わりが告げられた事にホッとしている。
再び鳴り響いた携帯の着信は、今日の逢瀬の相手。
『あっ、もしもしゴン!?今日は約束通り5時!5時だからね!
遅れたら駄目だよ!!』
相変わらずの元気な声。
自然とこちらの笑顔も誘うような
「うん、わかってるよ!ちゃんと行くから待ってて!」
いつもよりもっと、今日はその笑顔に会いたい。
今日はクリスマス。
ゴン、キルア、レオリオ一家が来る日!
『よしっ、ケーキ上手にできた!!』
二段重ねのデコレーションケーキにイチゴを飾りながら、ゴンやキルアに連絡をした。
珍しく別行動をしていたらしく、ゴンは「わかってる、待ってて」と返答が。
キルアからは「もうすぐ着く」と返ってきた。
と、間髪入れずにインターホンが鳴り響いた。
『はいはーい!!キルア久しぶり~~~!!』
「どわっ」
玄関の扉が開くなり昔と変わらず笑顔で飛びついてくるリン。
「はいはい、わかったから放せよ」
『あはははっ!早かったね、お菓子あるから食べて待ってて』
テーブルに着かせ、冷蔵庫を漁るリン。
ニコニコしながらテーブルに置かれたマドレーヌと紅茶。
「あ、いらね。ケーキあんだろ?それまで我慢する」
『まぁまぁ、そう言わず。賞味期限が迫ってるんで食べて』
「おま……っ!そんなん客に出すなよな!」
『クリスマスプレゼント』
「プレゼントなら別のもんくれよ!」
『んも~何がご所望かな?』
「お」
『"お前"とかなしだから』
「…………」
黙るキルアにリンは大笑いして「ビンゴビンゴ」と指をさした。
キルアは歯痒そうにリンを睨む。
『あはははっ!じゃあ私はあげらんないから私の髪の毛あげる!』
「ばっ、お前、俺を変態にする気か!」
……と言いつつ、貰ったら貰ったで手放せなくなりそうな自分が少し怖くなるキルアだった。
『キルアはホントに私が好きなんだからぁ~くふふふっ』
「るせーっ(怒)」
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