ラバー&フレンド(リク)
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「大丈夫か?ダリア」
「うん…なんか……ホッとしたっていうか……」
リンちゃんは今から結婚式記念日(入籍記念日は別にあるらしい)で、旦那様と食事に出掛けるらしい。
私は今、ラタルくんと二人でコンビニ弁当の入った袋を手にラタルくんの家に向かっているところ。
「それよりダリア、こんな遅い時間にいいのか?
両親が心配するんじゃ」
「いいの。友達の家で夕飯頂いてくるって電話したから」
「またそんな嘘を」
「嘘はついてないよ?リンちゃんは友達だもん」
悪戯っぽく笑ってみせると、ラタルくんも釣られて笑う。
「でもその友達はいないだろ。いるのは俺だけ。俺はダリアの友達じゃないぞ」
薄暗い道を過ぎて、家の前に辿り着いた。
ラタルくんは何故か立ち止まり、ニコニコ可愛いらしく笑いながら私を見つめている。
「ら、ラタルくん?」
「二人きりだな」
「えっ?」
清々しく言われてしまい、心拍数が急激に上昇する。
「この広い家に、俺とダリアの二人きり」
「そ…そうだね…」
な、何が言いたい!?
全身を緊張が駆け巡る。
でもラタルくんは変わらず満面の笑顔。
「なんか緊張するな」
「………そう?」
「ふ。顔、赤い」
「!!」
わかってるよ!敢えて突っ込まないで(泣)
なんて半泣きになったって、ラタルくんの最高のスマイルは崩せない。
どうしたらいいのか困っていると嬉しそうに頭をヨシヨシと撫でられた。
「俺は何もしないとは言わない。
それでも入るか?」
「う………~~~」
ほっ、本気で言ってるのかな?
確かにラタルくんは大好きだけど
まだ早い……よね?
でも………
「まだ…離れたく…ない」
単純にただ、そう思う。
「俺も」
ラタルくんは私の頭を撫でていた手をそのまま背中に回し、キツく抱きしめた。
「可愛い、ダリア。大好きだ」
一言でキュンと胸を射る。
腕の中は痺れるくらい甘い香り。
なんだかもう……
どうでもいいや
だってこんなに愛してる
「愛してる」
「うん……」
耳元で囁く切なそうな声。
いつの間にか空には降り注いできそうな満天の星が。
私はラタルくんが好き。
大好き。
何にでも誓える。
この星空にも、神様にでも、悪魔にだって。
きっとこの想いは一生変わらない。
―――そう、思っていた
ずっと傍にいられると
この時は疑いすらしなかった
それでも、運命の"あの日"は一秒一秒近付いていたね
この繋いでいた手を解いた
私達は、まだ何も知らない
目の前のお互いだけを見ていた。
END.
→後書き