ラバー&フレンド(リク)
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事が落ち着いたところで改めて互いの自己紹介が始まった。
「あ、あの……ダリアと申します……」
「ああ、話は伺っている。いつも息子がお世話になっている」
『かったいな~クラピカ!ダリアちゃんが恐縮しちゃうよ!』
あはははは
と、暢気に笑うリン。
「まったく…父さんを俺だと間違えるとは、愛情が足りない証拠だな」
本気で不機嫌そうにラタルが言った。
「そんな事っ……
ない……んだけど……」
「だいたいいくら切羽詰まっていたからって、こんなに違うのに間違えるか?
ぼんやりとしか俺の事を見てないという事だろ」
「ちが…」
「そんなに薄情な奴だとは思わなかったな。
結局は好きと言ってもその程度だったってわけだ」
「なっ」
「寂しいが、まぁ仕方ないな」
「~~~~~~!!」
ラタルの猛攻撃にダリアは言い返す言葉がなくてワナワナと歯痒そうに顔を赤くする。
ラタルは黒い微笑を浮かべて、何だか楽しそう。
『あ、あの~、ダリアちゃん……』
二人の間に申し訳なさそうにリンが割って入ってきた。
『ごめんね、ダリアちゃん……あの……』
「!!
あっ……、いえ、そんな!驚きましたけど、これからも仲良くして頂けたら……」
今度こそ落ち着いて計画通りの言葉を出す事ができた。
しかしリンはその対応に驚きとショックの色を浮かべて慌てている。
『やめて、ダリアちゃん!私、そういう風になっちゃうのが嫌で言わなかったんだよ!
お願いだから今まで通りにして!お願い!!』
「え?」
まったく予想外な事を言われ、ダリアはキョトンとリンの顔を見つめた。
『勝手だってわかってるんだけど、ラタルの彼女と仲良くなったら四人でダブルデートとかできるし……
てゆーか、こっちに引越して来てからまだ友達もいなくて、だから友達になりたくて。
でもラタルのお母さんだって言ったら絶対そんな風に遠慮しちゃうのわかってたし……だから……』
しゅんと肩を落とし、尻窄みにゴニョゴニョと口ごもる。
隣からクラピカが慰めるようにリンの頭をポンポンと撫でた。
「リンちゃん……私の事、ラタルくんに相応しいか品定めしてたんじゃ……」
『えぇっ!?し、しないよ、そんな事!!
私はただダリアちゃんと何でも話せる友達になりたかっただけだよー!!』
「ほ……んとに……?」
必死に否定するリンの純粋な姿を見て、ダリアは安堵の余りその場に座り込んでしまった。
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