ヤキモチ記念日(キリリク)
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『キルアからメール来たぁ!!ハンター試験受けに行くから一緒に行こうって!』
12月も末になり、雪もちらつく寒い日だった。
キルアからの久しぶりのメールに、目の色を変えてリンが大喜びしている。
「もうそんな時期か。
しかし、またあの過酷な試験を受けるのか。今度は私もついてやれない。まだ先でもいいと思うが」
クラピカは少ない休憩時間に、ソファーで横になっていた。
丁度ノストラードを建て直す為に、あれこれ忙しく画策していた最中の出来事だった。
『でもこの先何年経ってもクラピカがついてこれるわけじゃないんだし。
それならキルアと一緒の方が安心だし楽しいもん!』
ここ最近見た事のないくらい、機嫌の良さそうなリン。
その様子を見て、クラピカは何故だか気分が良くなかった。
そう。クラピカは以前から感じていた事があった。
リンとキルアのただならぬ絆。
試験の時からだったが、リンはいつでもキルアを頼り、甘えていた。
キルアもリンを大事に想っているのは明白だったし、実際にクラピカはキルアに言われた事があった。
" あいつの気持ちに応えたくないなら、俺があいつ、守ってくよ "
キルアはリンが好きなのだ。
とにかく二人は今でも仲がいい。
「そういう意味ではない。
一人で受けても心配ないくらい実力をつけてからでも遅くはなかろう。 今はまだ資格が必要な段階でもない」
その言葉に、リンがムッと頬を膨らませた。
『何、今のままじゃ心配だって言うの!?
大丈夫だよ!去年だって最後まで残れたし、私そんなに弱くないよ!』
「それはわかっている。
だが実力以前に注意力や有り余った行動力が首を締めていた事は否定できまい。
それに去年の様に守ってくれる仲間はいないのだぞ。何かあったらどうする」
『キルアがいるもん!!』
リンがそう強く言い放った。
その台詞に、クラピカは思わず頭にきて、座っていたソファーから勢いよく立ち上がって言った。
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