対峙
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クラピカは屈んでリンと目線を合わせ、肩に手を置いて言った。
「…悪かった。リンの気持ちを無視したつもりはないんだが…
ようやく巡ってきたチャンスなんだ。
これを逃しては私は一生後悔する。
どうか行かせて欲しい」
リンは泣きじゃくりながら、声を漸く絞り出した。
『駄目なんて、言えないけど…約束してね。
絶対死なないって、帰ってくるって…
クラピカの命には、私の命も乗っかってるんだからね!!』
リンの涙一杯の瞳を見つめながら、クラピカは深く頷いた。
「必ず帰ってくる。約束する」
クラピカはリンの額にキスをすると、静かに立ち上がって部屋を出ていった。
しかし、それで納得するリンではなかった。
旅団の一人がこのホテルに来ても、闘うとしたら必ず場所を移すはず
その時を見計らって後をつけるんだ!
一人でなんて行かせない
絶対に…
リンは日中ずっと外からホテル全体を見張っていた。
明け方にクラピカと別れてから夜になるまで、ひたすら待った。
旅団の者らしき影は一切見当たらない。
『まさかもう来たって事はないよね…結局来ないのかな?』
リンは諦めてホテルの部屋へ戻ろうとした。
その時だった。
すさまじいオーラを身に纏い、まるで獣のような大きな男が建物を次々と飛び越え、ホテルの一室の窓から侵入するのが見えた。
来た―――!!!
あれが旅団の者なのか、確かめる術もないが必要もない。
絶対にそうだ。
リンはごくりと固唾を飲み込んだ。
強い……
かなり強い!!
暫く待っていると、窓から飛び降りてくるクラピカと大男の姿が見え、リンはすぐさま後を追った。
絶はとうに使っていた。
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