ヨークシン
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念の修行を終えて二週間。
クラピカは雇い主からの最初の依頼兼テストを無事クリアし、正式に雇われる事となった。
その仕事内容とは
マフィアでそれなりの地位を誇る、ノストラードファミリーのボスを守る事。
そのボスというのは、なんとまだ少女であった。
クラピカは仕事でボスと行動を共にしなければならない為、リンは一人でヨークシンへやって来た。
既にすごい人だかりの大競り市が始まっており、リンはわくわくしながら市場の色々な店を見て回った。
『ゴンとキルアは赤い広告塔の近くの携帯屋んとこか…』
リンはメールを見ながらキョロキョロと辺りを見回し、目印を探した。
『あっ、いた~!!
ゴン、キルアァ!!お~い!』
リンは人混みをかいくぐり、二人の元へ辿り着くなり、ガバッと思い切り抱きついた。
「わぁ、リン!久しぶり!元気してた?」
「お前相変わらずだな~!クラピカは?」
『仕事見つけて今頑張ってるよ!てか二人ともちょっと背が伸びてんだけどー!』
三人は大はしゃぎで再会を喜んでいる。
そこへ丁度レオリオも現れた。
「よっ」
『うわぁ~レオリオ!会いたかった!』
リンはまたまた勢いよく抱きついた。
クラピカ以外の四人が揃い、一行は市場をぐるぐる回り歩く。
ところが間もなくの事……
なんと、このすごい人混みの中で、リンがはぐれてしまったのだ。
「いねぇ!どこ行っちまったんだ、あいつは!」
「ったく、ドジも変わってねーな。携帯かけてみるわ」
キルアがリンの携帯に電話を掛けるが、応答がない。
「あ、リンの着信音、あっちの方から聞こえる!」
これ以上ないほど賑やかな市場で、ある方向をゴンが明確に指差した。
「マジか!てかこの人混みの中でそんなん聞き取れんのか!?」
俺はどうせ凡人だからだのなんのと、レオリオが軽く拗ねている。
三人は急いで音の鳴る方へ向かった。
―――すると、そこは先ほど四人が会った携帯屋だった。
「これ、君らの友達が落としてったみたいよ」
顔を覚えてくれていた店主が、親切に携帯を返してくれた。
「あいつ…マジで何やってんだよ…」
「おいゴン、リンの匂いを探し当てろ!!」
「リンは特に香水とかつけてないし、この人混みでは無理だよ」
三人はため息まじりにリンの姿を探し始めた。
再会から約20分。
リンは早速また一人になってしまった。
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