" 念 "
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クラピカとリンは、二人で新たな道を歩き始めた。
まずは緋の眼に通じる近道で雇い主を探す為に、クラピカはあらゆる手を使って情報を掻き集め、正規のルートでは見つける事の非常に困難な、裏の職業斡旋所を突きとめた。
ところが、そこでクラピカは斡旋を断られ、「あんたのハンター試験は終わっていない」と言われた。
建物の下で待っていたリンは、釈然としない顔で降りてきたクラピカに事情を聞き、以前から気になっていた質問をぶつけてみた。
『ね~クラピカってさ、念……は使えるんだっけ?』
「"念"?何だ、それは?」
『あ、やっぱり?もしかしたらとは思ってたけど。斡旋所の人が言ったのは、念を覚えてから来なさいって事じゃない?』
リンから念についての詳しい話を聞き、クラピカは成程、と納得した様子。
「そんなものがあるとは……知らなかった。リン、是非私に念とやらを教えてくれ」
『うえっ!?いや、私には無理だよ!!自分の技すら極めてないのに器じゃないよ!!
あ、師匠の知り合いで教えてくれそうな人がいるから訊いてみる!!』
リンは早速、携帯でその人物に連絡を取り始めた。
どうやら繋がったようで、しばらく楽しそうに会話した後、『とりあえず連れてこいだって』と言って、リンはまた会話を続けていた。
予定は早々と決まり、次の日にはもう話の主に会う運びとなった。
『良かった、たまたまここから遠くないとこにいるってさ!私も大分会ってないけど、昔すごく可愛がってくれてたんだ!
連絡先、取っといて良かった!』
リンは機嫌良さげに鼻歌混じりでスキップしている。
「そうか。ありがとう、リン。お前のお陰で本来より早く"念"とやらに辿り着けた」
クラピカはリンに向かって頭を下げ、礼を言う。
『やだな~、大変なのはこれからだよ?念の修行って超過酷だし!でもクラピカならきっと早く習得できるよ!頑張ってね!』
ニッコリ笑ってクラピカの肩を優しく叩く。
クラピカはそんなリンの何気ない仕草や笑顔に、とても励まされていた。
その日、二人は約束の場所へ向かう途中の小さなホテルに泊まる事にした。
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