プロローグ2
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無理矢理聞き出した訳じゃない。
でも、何だかとても申し訳ない気持ちになった。
クラピカの事だけ知って、自分の事情は伏せるなんて……フェアじゃない。
師匠には誰にも余計な事を言うなと口止めされていたけど、なんだか罪悪感が湧いちゃって
悩んだ末、私は自分の事を話し始めた。
『あのね、私も……家族を殺されたんだ。
私……たち一族の秘密のせいで……』
「君の肩を手当てする時に見た、その体のせいか?」
心臓がバクッと跳ねた。
見られてた……
そりゃそうか。
でも……一瞬戸惑ったけど、この人になら……話しても大丈夫。
それはなんとなくな勘。
『そうだよ……すごいでしょ?』
私はシャツを脱ぎ、下着一枚になって体を見せた。
……私の秘密。
私たちの一族の始まりがどうしてこんな体になったのかはわからない。
師匠も散々調べたがどの文献や資料にも記されていなかった。
世界の果てのような
何もなく
誰にも知られぬような
静かな所で隠れるように暮らしていた、我が一族。
その理由。
この体に生まれた時から散りばめられた
宝石。
ジュエリスト。
そのまま時が止まったように、二人で沈黙を過ごした。
暫くして、クラピカがそっと肩に障らぬようシャツをかけてくれた。
「私の一族が狙われたのも、リンの一族と同様の理由だった」
『えっ?』
唐突な告白に、思わず顔を上げる。
「緋の眼…聞いた事があるか?
私の一族は興奮状態になると眼の色が変わる。その状態のまま死ぬと目の色は色褪せずに残ったままになるんだ。
……それが世界七大美色にも数えられている緋色だ。
奴らはそれを手に入れる為に我々を襲った。12の頃の事だ」
……12歳……!
そんな……
あなたはそうやって独りぼっちになって……
どんな残酷で長い夜を乗り越え、今ここにいるんだろう。
私には支えてくれる人がいた。
自分と重ね、私は涙が出た。
「リンが泣く事はない…すまなかった。もうこの話は止めよう」
クラピカはそっと私の頭を撫でた。
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