キルアんち!
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夢かと思った
もう二度と会えないと思っていたのに……
俺に会いに来たって……
目の前にリンが……
『キルア……試験、落ちたらしいじゃん。私とお揃いだね。あはは……』
リンは言いながらもフラフラと足は踊っている。
「お、おい大丈夫かよ!酒でも飲んできたのか?」
『馬鹿をお言いでないよ。私はまだ15ですよ!』
しかしこのノリ、赤い顔、フラフラの足取り……
『おぉっとぉ?』
石につまづき、リンが大きくよろけ、それをキルアが受け止めた。
「バカ、何やってんだよ!
…って熱!お前めちゃめちゃ熱いぜ!?」
『……そういう事だよ。気付くのが遅いっ!!』
よくわからないリンの怒りに付き合うのは面倒なので、とりあえずリンの腕をとり、体を支えながらキルアは歩きだした。
リンを抱えながら、ゾルディック家の何トンもある試しの門を開け、カナリアという執事見習いの所を抜け、執事室には寄らずに真っ直ぐ本邸の方へ向かった。
しかし、当然ながら気付いた執事のゴトーに、後ろから声をかけられた。
「おかえりなさいませ、キルア坊っちゃま。
失礼ですがその方は?」
「ハンター試験で会った仲間だよ。熱あるから本邸の俺の部屋に連れてくって、連絡しといてよ」
「なりません。素性のわからない者を本邸の方へなど」
「ダチだっつってんだろ。黙って連絡入れりゃいいんだよ」
キルアは鋭い瞳で執事のゴトーを睨みつけた。
ゴトーは斜め45度に頭を下げたまま「…は」と言った。
リンはまるで夢の中にでもいるように思考が定まらない中で、ゾルディック家本邸への長い道のりを、キルアに支えられながら歩いた。
「大丈夫かよ?もう少しだからな」
『……うん、マジごめん……』
そうして虚ろのまま歩き続け、気付いた時には本邸の入り口まで来ていた。
(ぎょえ……でっか……)
暗殺稼業って儲かるんだなぁ……なんて思ってしまうような、豪邸すぎる豪邸。
想像以上だった。
玄関から中へ入るところは意外にも大したセキュリティはなく、すんなり中に入る事ができた。
(みなさん……私今、有名暗殺一家の超豪華なお家に来ちゃってまーす……)
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