キルアんち!
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リンがいない事に気付いたのは、容態を見舞おうと部屋を訪れたレオリオとクラピカだった。
始めはトイレかシャワーにでも行っているのだろうと、特に気にはしなかった。
置き手紙を見つけたのはクラピカで、たった一言しか書いていないはずのメモ用紙を、黙って長いこと見つめていた。
'' みんな、ありがとう。
元気でいてね。
リン "
拙い字だった。
ゴンとレオリオが必死にリンを探していたが、既にホテルの建物内に彼女の姿はなかった。
となれば、この広い街で、世界で
探す当てなどあるはずもない。
「ちくしょうっ!キルアといいリンといい、こんな去り方はねーだろーがっ!!」
廊下から壁を殴る音と共に、レオリオのやりきれない怒号が聞こえた。
クラピカは残された手紙を握りしめ、リンのいた部屋の窓から、ただずっと外を見つめていた。
リン……
私はまだ何も伝えていないのに
お前を傷つけたままではないかっ……
何故、何も言わずに行ってしまうのだ
帰る場所もないお前が、一体どこへ───
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