結末
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「リン!大丈夫?まだ40度以上熱があるから起きちゃダメだよ」
『よっ……40度!?ちょっと体温計貸して!!』
リンは慌てて熱を計り、本当に40と表示されたのを見て声を張り上げた。
『うっわぁ!!すご!私40度も熱出したの初めて!!感動~!あははっ』
何事かというほど大はしゃぎのリンに、側で見ていた二人は、このコがただ熱でハイテンションになっているのか、本当に感動しているのか、どっちだろうなんて事を考えていた。
『はっ……そういえば試験は?みんなは?』
「試験はもう終了しましたよ」
『えっ!じゃあ私は!?』
「リンさんは始めの合図の前に倒れてしまったので、不戦敗という事になりました」
『お、落ちたの?私?』
「残念ながら……」
……そっか……
落ちちゃったかぁ……
ま、最初からそうしようと思ってたしな
これで試験、終わりか……
どちらにせよ、今度こそ本当にみんなとお別れ
……クラピカとも……
クラピカ……
名前が出るだけで、心臓が跳ねる。
あのシーンが蘇る。
クラピカの手、唇、髪の匂い、腕の感触、温もり……
思い出すと、胸の中がきゅぅぅぅんっとなる。
顔が熱い。
ヤバ……熱上がる……
リンは思考を停止しようと試みた。
「試合では俺が負けたんだから、リンが不合格なんておかしいって言ったんだけど……ホントにごめん、リン。俺の事心配して負けを宣言してくれたのに……」
「不合格の者がどんな事をしても合格にはならないように、合格した者を不合格に変える事もできません」
ゴンの心底悲しそうな表情を見て、リンは笑顔で言った。
『絶対に全然ゴンのせいじゃないよ!私、かなり満足してんだから!
超楽しかったね、ハンター試験!!また来年、受けるの楽しみ!』
これでもかって程、明るく言ってやった。
気にしないで
大丈夫だよ、ゴン
あなたはハンターにふさわしい人だよ
だから気にしちゃダメだよ
リンは心を読まれないよう、天井を見たまま、視線をそこに留めた。
『あ、そうだ!レオリオは?キルアの試合も見てない!二人はもちろん合格だよね?不合格は誰?こういう場合って私だけなんだっけ?』
そう尋ねた途端、ゴンも試験官も黙って俯いてしまった。
予想外の反応に、リンの胸がざわめく。
『あの~、もしもし?』
二人のその様子で、リンは悟った。
嘘……嘘!!
重い体を起こし、リンは試験官に詰め寄った。
『どっち?どっちが落ちたの!?』
試験官はゆっくり口を開く。
「それは────」
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