覚醒
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リンはすっかり体力を取り戻し、部屋から出てキルアを探した。
『さんざん手伝ってもらって、かなり迷惑かけたもんな~』
リンはペタペタとスリッパを踏みならして探し歩いた。
暫くして見つけたのは、キルアではなくクラピカだった。
『あ!おーいっ!』
リンはクラピカの顔を見るなり、喜んで駆け寄った。
嬉しそうに笑い、近寄ってくるリンを見て、クラピカは思わず顔を逸らす。
『?クラピカ、大丈夫?てか四次試験、言った通り私プレートを集められたでしょ!』
自慢げに腰に手をあてて、エッヘンと威張ってみせるリン。
「ああ、そうだな」
クラピカはリンの方を見ない。
『クラピカ?』
「………」
リンは間が悪かったのかな、と思い、しつこく言わずに部屋へまた戻っていった。
クラピカは一人、深々と俯いて考えこんだ。
このままリンと一緒にいてはいけない
私の中の何かを引き寄せる、彼女の強い引力に逆らえない────
あの笑顔を見るのは、もう止めなければ………
――コンコン――
『はーい?』
部屋をノックする音に返事をすると……
「よっ。大丈夫か?」
『キルア!』
ドアが開き、キルアの小さな頭が覗きこんだ。
『よかった!会いたかったんだ。四次試験でさんざん付き合ってもらってさ、お陰で私、クリアできたんだもん!
ありがとう!!』
「プレート見つけたのは俺と別れた後だろ?お前の運だよ」
『ま~確かに運はかなりよかったよね』
あははっと呑気に笑うリン。
『それよりもキルアはちゃんと寝た?このベット広いから半分使いなよ。私ばっかごめんね』
リンはベットの横に立っていたキルアの腕を引っ張り、自分の隣りに引きずりこんだ。
「うわっ!俺はいいって!」
『どうせまた床で寝かせられたんでしょ?』
リンの強い力で、キルアはダブルベットのリンの隣りにポスンと倒れこんだ。
「……お前って……」
『ん?気持ちいいでしょ?フカフカで』
リンが上からキルアの顔を覗きこんだ。
キルアは長いため息を吐いた。
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