覚醒
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そこが飛行船の中だという事は、目が覚めてすぐに音や感覚でわかった。
『……?あっれぇ?私、どうしたんだっけ?』
ベッドの上から見える窓の外は、晴れた空がゆっくりと流れている。
試験は?
私、間に合ったよね、確か
何でこんなとこいんの?
リンが寝ていたのは、個室のベッドの上だった。
「あ!よかった、目が覚めたんだね!」
元気のいい声が背中で聞こえ、驚いて振りむくと
ドアの所にゴンが食事を持って立っていた。
『ゴン!おはよ!あの……私、何で……てゆーか、いつから寝てんだっけ?』
どうしても、終了10秒前にギリギリ滑り込んだ所までしか記憶がない。
「丁度今ご飯持ってきたから食べてよ。疲れたでしょ?」
優しいゴンが、リンの口に「あ~ん」と食事を運ぶ。
リンはパクッとそれを食べ、モゴモゴしながらさっきと同じ質問をもう一度繰り返した。
『ねーゴン、私どの位寝てた?いつから?最終試験、まさか終わってないよね?』
「えーと、四次試験が終わった途端にリンが倒れこむように寝ちゃって、もう八時間位経つかな?んで、もうすぐ次の会場に着くみたい。
大丈夫だよ。試験はもう少し休んでから再開するみたいだから」
ゴンはひとつひとつの質問を全て簡潔に答えた。
『そうなんだ。よかった!』
リンは次々に「あ~ん」と運ばれる食事に、遠慮せずに食い付いた。
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