さよならの予感
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そうやって暫く進んだ所に、洞窟らしき場所を見つけた。
『わ、せっかくだし、探険してこっかな!』
リンはそこに近付こうとして二、三歩進み、ハッとした。
―――女の子が倒れている…!
緊張が一瞬にして体中を駆け抜けた。
……が、近寄って確認すると、寝息を立ててスヤスヤ眠っているだけだった。
『(あ、受験生のコだ。よかった~、生きてるし……)』
と、次の瞬間
リンの目に飛び込んできたモノ───
『えっ!!??』
そのコの隣りに、何と!
……プレートが転がっていたのだ!!!
う、うううそ!!!
嘘!!!!!
どうしよう!いや、寝てんのが悪いんだし、もらってくけど!!!
あ、集まっちゃったよ、六点分!!!
『や、やばい!時間が…』
そろそろ帰還猶予の一時間が終わるはず。
『ぎゃあ!!間に合わないかも!!』
リンは転がっていた103番のプレートを握りしめ、寝ているそのコに『ごめんね』と謝って、全力で駆け出した。
その頃、スタート地点ではプレートの有無に関わらず、生き残った受験生たちがほとんど全員集まっていた。
(リンが来ない…
クラピカに顔を会わせないようにか…)
キルアは無言で林の方を見つめる。
「リンがいないね。もしかしてプレートが集められなかったのかな…」
「ま、まさかな~、後で出てくんじゃねーか?」
(リン……)
クラピカは自分の手の中にあるリンの100番のプレートを見つめる。
心臓がいつもより早く脈を打つ。
リンに何かあったんだろうか?
もしリンが戻らない時は……
クラピカのそんな様子に気付き、キルアは声をかけた。
「クラピカ、実はリンのやつ───」
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