さよならの予感
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キルアにプレートをもらい、五点分貯まったのはよかったが
あれから先は誰にも会う事はなく、時間だけが容赦なく過ぎていった。
『どうしよ~!マジでこんなんじゃヤバイよ!!』
「もう六点分貯まった奴は多分リミットまで姿を隠して出て来ないだろうな」
『私……ここで落ちちゃうのかな……いや、まだ大丈夫!時間はあるっ!』
「後一日しかないぜ」
『ぬぁ~~~~~!!』
すでに日ちには6日が過ぎ、残る時間は丸一日を切っていた。
あと一枚とはいえ、プレートを手に入れる可能性は大分低い状況だ。
『お前さぁ、何か罠とか薬とか用意してないわけ?』
『ないよ!自分の体だけで勝負だもん!』
「駄目じゃん。全然使えねー」
『うわっ!なにさ!自分だってスケボーしか持ってきてないくせに~!!』
キーッとなりながらも、ここで終わってしまう予感が、どんどん確信へと変わっていく。
リンとキルアを焦りが襲い始めていた。
キルアは小さな水場近くの大きな木を指差し
「二時間したらとりあえずこの目印をした木の下に戻ってこようぜ」
『わかった!』
別行動する事にした。
二人はそれぞれに歩きだし、獲物を探す。
木に登ったり、茂みに隠れ様子を見たり、ひたすら歩いて探したり……
しかし二時間経って、約束した場所へ行くと、二人はお互いに収穫のないまま顔を合わせた。
『「………』」
俯き、口を開かない二人。
そうして、夜の闇が辺り一帯を覆いつくしていった。
「ちょっと休もうぜ」
『うん…』
二人は木の上に登り、今夜も星の美しい空を見上げた。
「マジでヤバイかもな。残り時間で手に入る事があるなら奇跡だぜ。それか相手がよっぽど間抜けか」
『へへ……だよね。そんな間抜け、そこらへん通らないかな……』
リンは太い枝の上に座り、木に寄りかかって目を閉じた。
『……もしさぁ、私が落ちたらさ、キルアとも最後だね。こうして一緒にいるの』
「………」
寂しいなぁ……
試験に落ちるとか何とかよりもさ、
せっかく出会えたキルアやゴンやレオリオと別れなきゃなんない事の方がよっぽど辛い……
『キルア……私が帰っても、ずっと仲間で……友達でいようね!』
「……ああ。当たり前だろ!」
キルアは口の端をキュッと上げた。
『私の分まで頑張ってね!』
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