ヒソカ
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それからまた暫く森を歩いて、受験生を探した。
しかしその日も、それ以上の収穫はないまま日が暮れた。
辺りはどんどん闇に飲まれていく。
そして、出会ってしまった───
あの男に───
ガサッ…
『「!!!』」
「や◆」
『ヒソカ!』
なんと、よりによってコイツに出会うとは―――!!
「こんな暗がりですぐに、よく僕だってわかったね★嬉しいよ◆」
『そりゃね!嫌でもね!』
リンは睨みながら威勢よく答える。
『何さ!そんなとこにつっ立ってないでさっさとあっちに行け!しっし!!』
「「………!!!」」
その恐れ知らずのリンの態度に、クラピカとレオリオは冷や汗をかく。
「そんな釣れない事言うなよ◇ねぇ、プレートが欲しいんだけど、くれないかな◆」
!!
『だっ…ダメダメ!あげられない!!まだこっちも足りない状態なんだから!』
「おい!」
馬鹿正直にこちらの状況を話すリンを、クラピカが一喝する。
「そっちの事は僕には関係ない◆」
『…相手になりましょう!』
「リン!!」
相変わらずのリンのケンカっ早さに、クラピカはうんざりした表情でリンを諌める。
「ん~、君の実力はもう湿原で見せてもらったしなぁ。まだまだ青い◇
できれば素直にプレートを渡してもらえると助かるんだが◆」
『(こっ…断られたっ!)
…ん~、じゃあこうしよう!私があんたと一緒に、プレート集めるの手伝ってあげる!』
ピクッ
ヒソカの眉が微かに上下する。
「なななな何をババババカな事言ってんだてめーはよっ!!!こいつと行動なんて、何をされるかわかんねぇだろうがよっ!!」
「どういうつもりだ!!一体何を考えているのだ!!」
『今言った通りだよ。私が抜けたらかなり寂しくなると思うけど、君らならきっとやれる!頑張って!!』
二本指を立てて、リンはキラリと凛々しい笑みを決めた。
「冗談言ってる場合か!!」
レオリオが珍しく本気で怒り、リンの頭をパコッと叩いた。
『いたたた、冗談じゃあないよ!……どうですか?ヒソカくん』
後ろで手を組み、首を傾げて上目遣いにヒソカに尋ねる。
ちょっとぶりっこを気取ってみた。
そんなリンを見て、ヒソカはニヤリと妖しげに笑んだ。
「ふ~ん…それ面白いね◆君みたいな威勢のいいコは嫌いじゃない◇」
『あらぁ~ありがと!私はあんたの事大嫌いだけど!』
ニッコリ微笑むリン。
「決まりだな◇それじゃあこのコはつれて行くよ◇」
「待て!リン!お前…っ」
『大丈夫だよ!一緒に合格しようね!』
「ばかやろう!戻ってこい!」
『本当に大丈夫だから!私にも考えがあるの!
ごめんね!!また6日後ね!!』
リンとヒソカはゆっくり闇に消えていった。
これで大丈夫。
例えプレートが集められなくても、リミットまでクラピカに会わなければプレートを返される事はない。
『(ごめんねクラピカ…最終試験もクリアして、ハンター試験合格、してね…)』
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