ヒソカ
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四次試験、二日目の朝。
前日の夜を藪の中で明かしたリンとクラピカ。
朝日が差し、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
リンはいつまで経っても起きる気配はない。
(どうやったらこんな状況下でこんなにぐっすり眠る事ができるんだ…)
クラピカは呆れてため息を吐く。
それでも、まだ幼さの残るあどけないその寝顔に、自然と心が安らいだ。
その時。
近くで人の話す声が聞こえた。
瞬間的に緊張が走る。
クラピカは気配を殺してそちらに近づき、様子を窺った。
「待て待て、あんたは俺の獲物じゃねーよ!」
「証拠を見せろ!」
(…レオリオ!?)
どうやら、レオリオが他の受験生と鉢合わせたらしい。
クラピカは身を潜め、そのやりとりを見守る。
何やらレオリオの獲物の情報を、腹痛の薬との交換条件だと相手が言っているようだ。
(…………!!)
茂みに相手の連れが潜んでいる―――!!
一瞬、どうするか考えたが、そのまま少し様子を見る事にした。
そしてレオリオが鞄を開ける為、かがんだその時!
後ろから連れの男が襲いかかった!!
「!!!??」
レオリオはとっさにその攻撃を避けたが、勢いでばら蒔かれた鞄の中から、自分のプレートを奪われてしまった。
なんと、実は相手の獲物はレオリオだったのだ。
無事目的を果たした相手は、その場から逃げようと走りだす。
クラピカは自分の方へよそ見をしながら走ってきたその相手を、「やれやれ…」と立ち上がり、勢い良く殴り倒した。
「クラピカ!!」
「もう一人を逃がすな!追え!」
「おっ、おう!」
レオリオは連れの男を追った。
ところが、
連れが逃げた方角からバキー!!っと、何やら痛い音が聞こえてきた。
レオリオが急いで行ってみると…
『あ、レオリオおはよう!いい天気だね!』
「リン!!」
何と、リンが得意の蹴り一撃でその相手の顔面を捉え、やっつけていた。
『超ラッキーだよ!!起きたらクラピカがいないから探してたら、コイツがこっちに向かって来るんだもん』
しゃべりながらリンは完全にのびている男の服を漁り、『あったー!』とプレートを高く掲げて喜んでいた。
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