最終話・始まり
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二人が家に帰ると、既にラタル達が大量の魚を持って帰宅していた。
「よ、久しぶり」
「クラピカ!リン!」
『ゴン~~!!キルアぁ~~!!!』
リンは、でかいソファーを我が物顔で占領しているキルアと、側で竿の手入れをしていたゴンにドカッと激しく抱きついた。
『会いたかったぁ!!もうっ!!全然来てくんないし!!』
「よしよし」
優しく頭を撫でてくれるゴン。
「しかしお前、全然変わんねーな。見た目も中身も成長なしじゃん」
『そう?それ褒め言葉だよね?』
ポジティブリン。
「父さん、これは俺が一人で釣ったんだ!!父さんにあげるよ!」
ラタルは自慢げに、一番大きな魚をクラピカに見せた。
「ああ、ありがとう。うまそうだな」
ラタルの頭に手を置き、微笑むクラピカ。
『ええっ!?私には!?私にはないの、ラタル!!』
「たくさんあるだろう。ほら」
『やぁだぁ~私にもラタルから頂戴よぉ~~~!!いっつもクラピカばっかしズルイよ~~~!!』
そう。ラタルは父のクラピカを尊敬してやまない。
いつも堂々と父親っ子だ。
「心配するな、母さんの事もちゃんと好きだから」
『じゃあチューして!!』
「仕方ないな~おいで」
ラタルが気ダルそうに、座っていた椅子から手招きする。
「ぅおいっ!マジでやんのかよっ!!」
「ヤキモチか?キルアもすればいい。この人喜ぶから」
ラタルはニヤニヤしながら、横目でキルアを見遣った。
『あ、じゃあ待っててキルア!ラタルの後に…』
「あほかっっ!!」
まだ子供真っ盛りなラタルがキルアをからかう様を見て、クラピカは呆れながら溜め息を漏らしていた。
リンはお客様の為に大量の料理を準備中。
クラピカとゴンは二人でお茶をしながら話をしている。
キルアとラタルはテレビゲームに夢中。
『あ、そろそろ来ちゃうよ!!ラタル、キルア、そこ片付けて!』
「あ~~!!くそっ!!またキルアに負けた!!」
「へへー。ゲームでは絶対お前に負けねー」
『聞いてるの!?ラタル!!』
「母さん、キルアが大人気ない!」
『いいから片付ろっつーの!!』
「あれからどうだ、ゴン。父親とはやりとりしているのか?」
「ううん、全然。連絡先とか聞いてないし。でもどうせまた会えるから」
キルア、ラタル、リンの取っ組み合いを観戦しながら、二人はまったりと世間話。
───ピンポーン
『がっっ!!来た!!ほら早く片付けて!!てゆーか皿とかグラス運ぶの手伝って!!!』
「何故俺が!!それならキルアもだぞ!」
「俺は客だろ!」
余計なやりとりをしているうちにクラピカが玄関を開け、皆を中へ招き入れた。
「よっ!!お邪魔するぜー!」
「お久しぶりです、皆さん!!」
「きゃあああ!!ラタルくん超成長してるしっ!!」
レオリオ、メイカ、グレス、ヤヌ、そして両家の子供達が三人、ワラワラと勢揃いした。
『わぁぁん!!いらっしゃい、みんなぁ!!すんごい久しぶり~~~~!!!』
慌ただしく準備していた手を止め、リンはぶわっと涙を零した。
「あーあー、やっぱ泣くと思ったぜ」
「予想通りっ!」
それもそのはず、何故ならこうして一堂に皆が揃うのは、リンとクラピカの結婚式以来なのだ。
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