最終話・始まり
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───小鳥がさえずる清々しい朝。
今日も窓から見える空は晴天。
クラピカは、寝室のカーテンの隙間から射し込む眩しい朝日で目が覚めた。
『朝だよ~~~!!ご飯出来たよ!!』
バターン!!と勢い良く扉を開け、リンは寝ているクラピカの上に飛び乗った。
『クラピカぁ!!おはよ!!起きて~~!!』
「起きてる…朝から元気だな」
『へへへ!今日は二人でデートの約束でしょ!?一日は短いんだよ!早く起きてっ!!』
ジタバタと人の体の上で暴れるリン。
クラピカは体を反転させ、上にいたリンを押し倒して形勢逆転した。
『わぁい!!クラピカぁ!大好きっ!!』
「知っている」
笑いながら抱き合う二人。
少しの間、狭い日溜まりでまったりと過ごす。
「…ところでラタルはどうした?」
午前七時を指した時計を見ながら、クラピカが尋ねた。
『ラタルならもう出掛けたよ。今日はキルアとゴンと釣りに行く約束してるからって』
「おいキルア、ゴン、起きてくれ」
「……ん………………っうわぁっ!!」
ホテルの一室で熟睡していたキルアが、ベットの枕元に佇む人影に声を張り上げた。
「わっ!ラタル!!どうやって入って来たの!?」
隣りのベットで寝ていたゴンも驚いて目を覚ました。
殺気や危機感がまるでなかった為、二人の反応はどことなく呑気である。
「窓の鍵は開いたままだったから、侵入させて貰った」
生意気な笑みを浮かべ、佇む少年。
その名は、ラタル─────
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