運命
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クラピカはソファーから起き上がり、リンを抱き上げてラタルを寝かせていない方のベットに降ろした。
『うわぁっ』
「ははっ、こんな事するとあの日を思い出すな」
ヨークシンのホテルで、最初に二人が結ばれた日
今みたいにクラピカに抱っこされてベットまで運ばれて…
沢山優しくされて、愛してもらった
そしてもっとクラピカを好きになった
クラピカはあの時と同じ、穏やかな瞳でリンを見下ろしている。
二人の心はあの頃と何ひとつ変わってはいない。
互いへの想いは月日を追う毎に強くなっていくばかりだった。
『大好き、クラピカ』
「知っている」
静かに目を閉じるリンを、クラピカは包み込むように抱き締めた。
心の芯まで溶けそうなほどの深いキスをして、温かい肌に唇を滑らせる。
もっともっと愛したいのに、乱れる姿を見たいのに、逸る気持ちが抑えきれない。
『…っ…つっ…、』
「声、我慢しなくていい」
耳元で囁かれると、リンの理性も崩壊寸前。
『ぅ…ク…ラピカ……』
「愛してる、リン」
『あっっ………
…ってダメだ、ラタル起きちゃう』
「…気になるな」
『…気になるね』
「幸せだな」
『ぷっ。そうだね…』
「ははっ」
数ヵ月振りの深い深い抱擁。
何もかもがこの瞬間に報われる。
痛みも涙も全てを溶かす。
一番幸せな時間――――
その夜、クラピカとリンはラタルを挟んで三人で眠った。
困難は絶えず襲いかかってくるけれど
守り、守られ、互いを想いながらここまで乗り越えて来た。
これからも、いつまでも
そうやって一緒に生きていく。
ねぇクラピカ
ホント、出会えてよかったね
こんなに素晴らしい未来が待っているなんて、思いもしなかったよ
あの日の泣いてる自分に教えてあげたい
大丈夫だよ、頑張れば必ず幸せになれるよって
クラピカを好きになってよかった
傍にいてくれてありがとう
ねぇ、クラピカ
結婚式の日、牧師様に誓ったよね
でもさ、たとえ死が二人を分けたとしても、生まれ変わってまた出会おうね
何度でも何度でも、繰り返し愛し合おう
この約束を輪廻の輪っかに結びつけて、運命に変えようね
『クラピカぁ!!』
「リン!」
何度生まれ変わっても、迷わずその胸に飛び込んで行くから!!
~続く~