運命
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クラピカとリンとグレスは神殿を出て、ネテロの待つ船へと戻った。
途中、村に立ち寄ったが、一族が生活していた様子を想像してみても、リンにとっては故郷という実感は湧かなかった。
ただ少し感傷的になってしまうのは、もう二度と再び、ここに訪れる事はないのだと知っているからなのかも知れない。
「ホ?早かったのぉ。どうじゃ、納得のいく収穫はあったかの?」
『はいっ!ちゃんと会えました!!』
「そうか」
ラタルを含む四人は船に乗り込み、船上から最後の島の姿を目に焼き付けていた。
「不思議な島だな…」
『うん。まるで世界中でここだけが聖域みたい』
透き通る海。
澄み切った空気、風。
美しい花や木の実。
誰もいない、置き去りにされた場所。
忘れられてしまった楽園。
一歩足を踏み入れただけで、そこが " 特別 " な場所なんだとわかる。
『…さようなら、ジュエリストの島』
離れていても、見守っていてくれる…?
また夢に出てきてくれる?
私達に会いに…
「リンさん!!あれ、見て下さい!!」
ラタルを寝かせる為に船室に入ろうとした時、突然グレスが島を指さしてリンを引き止めた。
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