ラタル
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分娩室にはいってから一時間。
いきんでもいきんでも出て来ない。
あれほど修行修行と言っていたキルアとゴンも、電話一本で駆け付けてくれた。
時間は既に明け方。
午前五時を過ぎていた。
「好きな時にいきんでいいですよ~赤ちゃんの頭見えてるからね~」
『ふっ………………んんんんん~~~~~~っっっ!!!』
リンは助産師の言葉にやる気を出し、力の限りいきんだ。
「上手上手!だいぶ開いてきたよ~~」
『ほっ…ホントですかっ!?』
しかし、さっきからこればっかり。
いつになったら出てくるのやら。
『んんんん~~~~~~っっっ!!!』
必死のいきみを続けている間に、助産師が看護師にボソリと言った一言を、リンは聞き逃さなかった。
「切ります」
『!!!???』
いやっ……お腹はいいけど……
そこだけはぁぁ~~~!!!(泣)
クラピカは、苦しみに耐え必死に子供と頑張るリンを、傍らで見守る事しかできない。
しかし、それでも傍に彼がいてくれる事が、リンにとっては一番の励みだった。
助産師は何の合図もなしに、リンの裾をパチンと切った。
『!!!いだぁっ!!!(泣)』
「さぁ、最後のひとふんばり!!頑張って!!」
リンは泣きながらも、ずっと手を握ってくれているクラピカと顔を合わせ、微笑んだ。
最後のひとふんばり……
『ふっ………うんんんんん~~~~~~~!!!!!!!!』
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