痛い痛い痛い!!
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『あ、そっか!…約束が終わったから…』
ふと夢での会話を思い出し、リンは一気に納得する事ができた。
「約束?」
クラピカは不思議そうな顔で尋ねる。
『うん。大昔にしたお姫様との約束。ジュエリストの起源』
「……夢か?」
『うん、今夢に出てきたんだ。でも本当にあった事だよ。なんとなくだけどわかるもん』
「そうか…どんな約束だったのだ?」
『ん~、それが断片的にしかわからないんだよね。長い時間かけて、今私でやっと最後に…あ、そういえば皆も出て来た!』
クラピカと入籍した日、車の中でうたた寝していた時に見た夢…
あの夢で出てきた人達が
やっぱジュエリストの皆だったんだ
記憶もない、家族たち…
『…おいでって言ってた…私達のところに…そう、私達の眠る場所に!ジュエリストの住んでいた場所に!』
「!
…あの島に…か」
何かがわかる。
きっと全てがそこで明らかになる。
『うっ…!』
会話の途中で、またしても苦しみ出すリン。
クラピカはギクリとして立ち上がると、急いでリンの胸を擦った。
しかし、リンは首を激しく横に振る。
『…ち、違う!お腹!…お腹い…った…い……っっ』
リンは目をギュッと固く瞑り、痛みにうち震えている。
「お腹!?陣痛か!?」
『そーみたい……』
「今、医者を呼ぶ!」
クラピカが急いでナースコールを押そうとした手を、またしてもリンが止めた。
『おっ、落ち着いて!陣痛ごときで呼んじゃダメだよ!とりあえず…間隔測らなきゃ…』
クラピカはリンの言葉で冷静さを欠いていた事に気付き、心の中で自身を諌めた。
リンの苦しむ顔を見ると、つい、いつもの発作かと慌ててしまう。
心臓が早鳴りしてしまう。
「わかった」
椅子に座り直し、時計を確認するクラピカ。
『…はっ…ふぅ…お、治まった…』
今の今まで何ともなかったのに、目覚めてみたらいきなりレベルアップしている痛み。
これ…もう結構開いてんじゃない!?
『…んっ!!きたきたきた!!』
リンが波の到来をクラピカに知らせる。
「!
二分だ!看護師を呼ばなくて大丈夫なのか!?」
『てゆーか腰!!腰擦って~~~!!』
「腰か!?わかった!!」
クラピカは横たわるリンの腰を、言われた通りに必死で擦る。
『もっと下~~!!
てゆーかもっと力入れて!!』
「すまない…ここか!?」
沈着冷静、博識を誇るクラピカも、流石にこの時ばかりは戸惑った。
二分と聞いてこれはマズイと思ったリンは、自分でナースコールを押した。
『痛い!!二分!!早く来て…くだ…さぁい!!』
「大丈夫か!?」
『じゃない!!痛い!!』
身を絞られるような、感じた事もない痛み。
あの胸の痛みとは種類が違う。
これは……
『…んああっ!!耐えきらない~~~!!』
すぐに病室に来た看護師が子宮口を測る。
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