明日があるさ
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ザザーン…
波打つ海、潮の香りと青い空。
揺れる大きな船の上に、一行はいた。
次の四次試験が行われるゼビル島に向かっている最中である。
『うーん、風が気持ちいいね、ゴン、キルア!!』
リンは海風に髪をなびかせて微笑んでいる。
そんなリンの様子に、ゴンとキルアは黙って浮かない顔をしている。
『それにしてもさ、ゴンもついてないよね!44て!変わってあげよっか?なんちて!』
「ホントだよな~。クジ運なさすぎ!」
「ははは…」
「まぁ、それもだけどさ」
『ん?』
「…お前、どうすんの?」
『………』
真っ直ぐに問いかけてくるキルアの眼差しを受け止め、さっきまでの作り笑顔を消してリンは瞳を伏せた。
『……うん、私は……クラピカにあげる。決まってんじゃん』
―――狩る者と狩られる者―――
四次試験の内容は、クジで引いた番号を持つプレートの受験生から、何とかしてナンバープレートを奪うというもの。
自分のプレート…三点
獲物のプレート…三点
その他のプレート…一点
とにかく全部で六点分集めればいいのだ。
無人島に放たれ、一週間の期限付き。
『はは……女の子に風呂なしトイレなしっつー方がよっぽど辛いって……』
リンが引いたプレートは誰のものかわからなかった。
受験生がみな、クジを引いた直後にプレートを隠したからだ。
そして……
リンは
クラピカの獲物だった。
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