サプライズ
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ゴンはリンの姿を見るなり、目を大きく開いて歓声を上げた。
「わぁ~!!赤ちゃん大きくなったね!!もう生まれるんじゃない!?」
躊躇いなくリンのお腹に手を延ばすゴン。
キルアも便乗してお腹を撫でてみる。
「うあっ…!?動いた!?」
「うん!!今蹴ったよね!!?すごい元気だね!!」
初めての事に戸惑うキルアと、子供の反応に喜ぶゴン。
リンとクラピカは瞳を見合わせて笑った。
ホントに対照的なのに、セットになると可愛さがお互い倍増なんだよね、この二人は…
最初は賑やかに再会を確かめ合っていた四人だったが、よほど疲れていたのか、ゴンはすぐにウトウトし始めた。
「リン、我々はそろそろ部屋に戻ろう」
気付いたクラピカがリンを促すと、リンは残念そうな顔をしながらも、会えて納得したのか昼間が嘘のように聞きわけよく頷いた。
「悪ぃな。明日も少しは話せると思うから」
『うん!頑張って強くなりなよっ!!』
ガッツポーズで応援の言葉をかけ、キルアの笑顔を受け取ってその日はお開きとなった。
「本当にお前は単純だな」
『へへ!困らせたりしてごめんね!ありがとう!!』
リンは誰もいないエレベーターの中でクラピカの肩を引っ張り、頬にチュッとキスをした。
「足りんな」
『あははっ!欲張り!』
「お前が言うか…」
クラピカがリンの顎を指で持ち上げ、互いに瞳を閉じた時────
~♪~♪~♪~……
『わ、メールだ』
カーディガンのポケットが震え、明るいメロディが短く鳴った。
そして丁度エレベーターも目的の階に着き、扉が開いた。
キスが未遂に終わった事など気にも留めず、クラピカは普通にエレベーターを降り、部屋へ向かう。
『メイカからだ。あ、ちょっとクラピカ!チューは!?』
リンは慌てて追い掛ける。
「また後で」
『え~!今しようとしてくれたのに!?してよ!!』
「人に見られるぞ」
『いいじゃあん!!』
叫んでみるが、さすがにこの駄々は聞いては貰えなかった。
先を行くクラピカの後を、仕方なく小走りで追い掛ける。
とりあえずリンは開いたままだった携帯のメールボックスを確認した。
" リンちゃん元気?うちらは超元気だよ☆
今空港に着いたんだけど、今から会いに行ってもいい? "
メイカからのメールは、突然の訪問を知らせるもので、リンは大騒ぎしながらそれをクラピカに伝えた。
『どーしよ!!どーしよ!!メイカとレオリオが来る!!!会えるんだ!!でもどーしよ!!こんなに家から離れたとこにいんのに!!!』
わたわたと慌てて部屋をウロウロするリン。
「空港からはここも遠くない。迎えに行って二人にもここに泊まってもらえばいい」
クラピカはそう言って自らレオリオに電話を掛けた。
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