サプライズ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
クラピカの運転する車で、山越え街越え一時間。
二人はキルアとゴンが修行をしているという町外れのホテルに着いた。
『ここだね!てゆーかホテルの一室で修行って何やってるのかな?』
「決戦までひと月あると言うし、まだ今は基礎的な段階だろう。練を研いているのではないか?」
『あ、私全然してない、最近。やば』
クラピカとリンはホテルの受付を済ませ、部屋へと上がった。
その頃、ゴンの修行の部屋では────
「…今日はひとまずここまで」
以前、賞金目的で出場した天空闘技場で出会い、ゴンとキルアの念の師匠となってくれたウイングという青年。
彼が終わりを告げるなり、ゴンはその場に勢いよく倒れ込んだ。
「はぁっ…はぁっ…こ、ここまでって……」
「ええ。明日も七時から始めます。今日はゆっくり休んで明日の修行に備えて下さい」
全身汗だくで激しく息を切らせながら床に転がっているゴン。
キルアは隣りの部屋でスタンガンを自ら浴び充電中。
技を数日使わずにどれだけタンクが電気を保てるかを試す為。
とにかく二人ともまだ基礎的な段階、自身を見つめ直す段階であった。
「よ。マジで来たな」
リンからの連絡を受けて、キルアがロビーに降りて来た。
『キルアぁぁ~~~!!会いたかったぁ!!!』
ソファーに座っていたリンは、勢いよく立ち上がってキルアに飛びついた。
「うわっ!おまっ…そんなデカい腹で来んな!子供潰れるぞ!!」
ビビりながら一歩後退るキルア。
『じゃあ優しく!優しくね!』
そう言ってリンはゆっくりキルアの体を抱き締めた。
「いや、抱かなくていいんだけど」
『元気だった!?会いたかった!!寂しかったんだから!!』
なんだかんだ言ってもやっぱりキルアもリンに会えて嬉しい。
いつの間にか身長も自分が越してしまい、少し目線が下になったリンの頭をポンポンと叩いた。
「久しぶりだな。今まで鍛練していたのか?」
「ああ、ゴンも今日はとりあえず終わったぜ。リンからの電話に俺が気付くのが遅くて伝えそこねたから今風呂入ってるけど」
『部屋はどこ?』
「あ?3033号室だけど」
『よしっ!!ドッキリしに行きます!!』
リンはウキウキしながらエレベーターに駆け乗った。
「元気そうじゃん、あいつ」
「ああ。見ての通りだ」
のんびり後方を歩くクラピカとキルアを置き去りに、先に部屋に着いたリン。
キルアに借りたカードキーをさし込んで、そ~っと部屋の中へ侵入する。
かなり怪しい図である。
・